未来に残したい日本各地の豊かな“風景遺産”。四季折々の美しい日本の風景と、そこに住む人々の暮らしを紹介するシリーズ。案内人は加藤千洋。◆鹿児島県。九州の南の海上にある屋久島は、年間３６０日雨が降ると言われるほどの降雨量が多い。豊かな水によって美しい自然が残されており、屋久杉の自生林など島の約２０％がユネスコの世界自然遺産に登録されている。風景案内人の加藤千洋さんは、初めて屋久島を訪れた。ガイドの大野さんと訪れた白谷雲水峡は、映画「もののけ姫」の舞台モデルになっている場所で、屋久杉などの原生林が広がり、苔の森や花崗岩の渓流が美しく、とても幻想的な場所だ。他にも美しい滝やいなか浜にも足を運び、いも焼酎を造っている女性杜氏を訪ねた。そして屋久島の森を守った伝説の木こり高田さんに会いに行く。山に暮らし、山をこよなく愛する彼は、植林をしながら森を守っていた。豊かな自然を守る島民の活動や想いに支えられている、美しい屋久島の風景を紹介する。

全国に誇る数々の名古屋めしの最高峰「ひつまぶし」。他県からの観光客はもちろん、地元の人たちにも大人気の名古屋名物だ。不況と言われる中でも名古屋のうなぎ専門店は増え続け、有名店には長い行列ができる。その人気の秘密を探るべく、ひつまぶし発祥の店「蓬莱軒」で老舗の伝統と味へのこだわりを取材する。◆日本は世界一のうなぎ消費国。特に名古屋は歴史ある鰻好きな土地柄で、江戸時代に書かれた東海道中膝栗毛の中で“名古屋名物”としてうなぎの蒲焼きが描かれているほど。番組では名古屋名物・絶品ひつまぶしの歴史とこだわりに学ぶ。

東日本大震災から７か月半。ミヤギテレビ・平日夕方の情報番組「ＯＨ！バンデス」で紹介した人々を改めて取材した特別番組。ナビゲーターは“宗さん”さとう宗幸。◆震災後、人々は経験したことのない厳しい岐路に立たされた。ふるさとから離れざるを得なかった人も少なくない。そのような中、「ＯＨ！バンデス」が出会った人たちは、ふるさと宮城での復興の道を懸命に模索していた。親しんだ海に一切を奪われた南三陸町の漁師、再開まで１０年かかると言われた女川町の商業施設の理事長、更地と化した街の未来図作りにもがく名取市・閖上の住民グループ…。７か月半の間には、ふるさとに生きようとする人たちの力強い姿があった。番組では地域のつながりを描きながら、私たちにとって「ふるさと」とは？を問いかける。

地方自治体が運営する公立病院の多くでは赤字経営が続いており、医師や看護師不足、診療科の削減等を余儀なくされている。こうした地域住民の安全・安心が損なわれている中、経営難に陥った富山県・氷見市民病院再生の依頼を受けたのが、金沢医科大学であった。当初は内部情報もないまま、手探りの状態だったというが、次第に赤字の原因、そして再生の手法が見えてきた。◆地域医療再生がもたらす、地域活性化とは何か。番組では、医療と地域の現状を示しながら、氷見市民病院の新病院建設から開業までに密着し、金沢医科大学の地域医療再生の取り組みを追う。ＨＡＢ開局２０周年特別番組。

２００８年、長野県松本市の民間の柔道教室でベテラン指導者から投げ技を受けた小学６年の澤田武蔵君が脳に重度のダメージを受け、体を動かすこともできない後遺症を負った。武蔵君のようなケースは特殊でなく、全国の中学や高校でも柔道稽古中に多数の死亡事故や重度の事故が起きていた。その死者数、２７年間で１１０人。ところが情報共有の仕組みがなく、柔道界も国も事故多発を把握していなかった。専門家は柔道指導には医学的な知識などの講習も必要だと指摘する。折しも国は２０１２年度から中学で柔道を含む武道を必修化。経験のない教師が柔道を教える立場になりかねない状況になろうとしていた。

佐渡の大空に放たれたトキ。新潟県佐渡市では２０１５年までに６０羽のトキを定着させることを目標に放鳥が続けられている。国の特別天然記念物・トキの放鳥は、観光客の減少などで疲弊する地域経済の起爆剤になることが期待されていた。しかし放鳥回数を重ねても、当初期待した地域経済活性化の効果が得られずにいる。そこにはトキの野生復帰事業が国主導で行われてきたことが大きく影響している。コウノトリの野生復帰を目指す兵庫県豊岡市では、環境の再生と地域活性化を結びつけた取り組みが続けられていて、観光などで大きな経済効果を上げている。番組では国と地元との関係を見つめ、トキというシンボルを得た島・佐渡がどのように未来を描くべきなのかを検証していく。

ＢＳＳ山陰放送テレビで毎週土曜あさ放送の情報バラエティ番組「土曜日の生たまご」が、ゴールデンタイムに送るスペシャル番組の第４弾。この回のテーマは“おしごと”。番組ＭＣ陣が、全国に誇る山陰の地元企業や、世界で活躍する山陰ゆかりの人物のもとへ出動し、彼らの熱い“おしごと魂”をリポートする。◆予約殺到のあの大ヒット家電「ＧＯＰＡＮ」、実は山陰生まれ。誕生までには技術マンたちの長年にわたる開発への執念、そして“おしごと魂”があった。完成すれば高さ世界一となる、話題の「東京スカイツリー」。その生みの親ともいえる人物は、なんと山陰出身の芸術家。スカイツリーのデザインに込めた想いとは？。全国展開するコンビニチェーンで人気の「おでん大根」。実は山陰のある会社で１００％生産が行われていた。その現場に潜入する。そしてアジアナンバーワンの称号を持つ空手美女がスペシャルゲストで登場し、スタジオで生演武を披露。さらに水族館の「ペンギン係長」の仕事に密着するなど、アッパレな“おしごと魂”あふれる１時間の生放送。

さまざまな分野の第一線で活躍している一流のプロフェッショナルの「仕事」を徹底的に掘り下げるドキュメンタリー番組。（２００６年１月１０日放送開始）◆第１５５回「漁の神様、誉れの一本釣り　マグロ漁師　山崎倉」。青森県大間で“マグロ漁の神様”と呼ばれるのが、山崎倉（６０歳）だ。釣り糸一本を操る「一本釣り」で、１００ｋｇ超の巨大マグロと闘う。ソナーなどの機器に加え、４０年を超える漁師生活で養った勘と技で、マグロに勝負を挑む。だが今季、大間は異例の不漁に見舞われた。マグロが釣れなければ収入が入らない漁師の世界。山崎は、師走の海で最後の勝負をかける。厳寒の津軽海峡。マグロに人生をかけた男の壮絶な姿に密着した。