テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

無縁のきずな 生き別れる家族たち

番組ID
206608
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2011年05月27日(金)02:00~02:55
時間(分)
49
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
中京テレビ放送(CTV)
製作者
中京テレビ放送(CTV)
制作社
中京テレビ放送(CTV)
出演者
ナレーター:湯浅真由美
スタッフ
撮影:平田達也、撮影:鈴木賢司、音声:森靖、音声:中村智美、編集:大津一剛、音響効果:伊藤琢磨、ミキサー:駒路健一、リサーチ:杉浦邦枝、タイトル:加藤眞由美、ディレクター:安川克巳、プロデューサー:土屋健
概要
名古屋市のある斎場で驚くような葬儀が日常となっていた。家族の参列は一切なく、ガランとした式場では、高齢者の身元引き受けと生活支援を行う団体「きずなの会」の職員二人だけが男性を見送っていた。家族は参列を拒否したのだと言う。7割の会員が家族と絶縁状態で、亡くなってなお遺骨も引き取られないのだ。◆74歳の美代子さん。子供も孫もいるが支援を受けられない。契約直後に入院したが、きずなの会が家族の代わりに入院の連帯保証人となり事なきを得た。一人暮らしの自宅で転倒して大腿骨を骨折。完治しているはずだったが何故か再び歩けなくなってしまった。転倒した当時、隣人などが子供に連絡を試みたが関わりを拒絶されたという。子供や孫と暮らしていたが、大ケンカをして家を出た。そんな美代子さんにとって、きずなの会は買い物などの生活支援もしてくれる言わば「家族の代行」で欠かせない存在。本当の家族と会うのは「死んでからでいい」とまで言う。◆70歳で亡くなった利文さん。離婚して一人娘とは20年間音信不通だったが、その娘は父の死を意外な形で知り、どのような形で死んだのか知りたいと望んでいた。離婚の原因はギャンブル。離婚後、利文さんはギャンブルは止め、家族と再び会いたいと思っていたが「自分からは無理」と躊躇していた。一方の娘も孫の顔を見せたいと父を訪ねた事があったが、行き違いになり、あと一歩で絆が再びつながる事はなかった。◆81歳のHさんは、65歳で離婚。一人娘とも結婚を巡りもめて、23年間連絡が取れていない。誰にも頼らず生きていこうときずなの会に入ったが、最近一人では生きていけない事に気付き、自作の運勢表を手渡す事で人とつながるのを楽しみにしている。そうして作った人とのつながりが、Hさんの人生を変えようとしている。運勢表を通じて仲良くなったお好み焼き屋のおかみさんに応援されて、一人娘との再会に動き出したのだ。◆無縁となった高齢者の様々な事情。しかし、彼らが支えられていたのは、やはり人とのつながり。無縁化した社会で見つけた新たな「絆」だったのだ。

同じ年代の公開番組

仮面ライダーフォーゼ〔1〕 青・春・変・身

平成仮面ライダーシリーズ第13作。仮面ライダーシリーズ生誕40周年記念作品にしてシリーズ初の学園青春ドラマ。天ノ川学園高校2年B組にやってきたリーゼントに短ランという一昔前のバッドボーイ風の転校生・如月弦太朗(福士蒼汰)がフォーゼドライバーを装着して、仮面ライダーフォーゼに変身し、仮面ライダー部の仲間とともに、人間がゾディアーツスイッチの力で変身したゾディアーツと呼ばれる怪物と戦う。原作:石ノ森章太郎。(2011年9月4日~2012年8月26日放送、全48回)◆天ノ川学園に通う高校生・歌星賢吾(高橋龍輝)は登校中に女子高生からラブレターを受け取るが、読まずに捨てる。そこに通りがかったリーゼント&短ランのバッドボーイ、それをすごい剣幕で叱りつける。バッドボーイの名は如月弦太朗。2年B組の転校生だった。弦太朗は、学校の生徒全員と友達になると宣言。まず、気にいらない賢吾と友達になると言うが、「俺と君が友人になる確率はゼロだ」と言い放つ賢吾。この二人の出会いが、宇宙の力で戦う仮面ライダー「フォーゼ」を生む。運命のスイッチは押された!


crib幼児・子供recent_actorsドラマtvテレビ番組
SBCスペシャル 祖国に在りて ~中国帰国者の終わらない戦後~

2011年は満州事変から80年。1931年の満州事変は日本が戦争へ突き進む契機になった事件のひとつであり、その後に国策として進められた農業移民「満蒙開拓団」は大きな悲劇を生んだ。終戦の年、戦場と化した満州では逃避行と収容所生活のなか、多くの開拓民が命を落とした。そして中国人らに預けられ生き延びた中国残留孤児は長い間置き去りにされ、彼らが祖国の土を踏んだのは人生の半ばを過ぎてからだった。◆多くの中国帰国者が日本語を話せず、仕事もなく、孤独で貧しい暮らしを余儀なくされた。2002年から政府の謝罪や老後の補償などを求めて全国で裁判が起きた。長野県上田市に暮らす井澤紀代子さんも原告の一人だった。その後裁判は和解し、2008年から新たな支援制度がスタート、生活支援金などが支給されている。しかし、井澤さんは涙ながらに語る「生活のためにお金は必要だけど、それは一番大事なものではない」。◆祖国に見捨てられ、帰国後も尊厳を傷つけられ、社会の片隅で生きてきた。「日本に帰ってきて幸せだった」心からそう思える日は来るのか。体験者の高齢化とともに戦争が風化していく社会のなかで、終わらない戦後を生きる帰国者たちの苦悩を見つめる。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組