テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

テレメンタリー2020 強度行動障害 ~わが子を手放す日~

番組ID
216019
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2020年07月05日(日)04:55~05:25
時間(分)
26
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
ABCテレビ(朝日放送)
製作者
ABCテレビ(朝日放送)
制作社
ABCテレビ(朝日放送)
出演者
ナレーター:宮城さつき
スタッフ
撮影:喜多貴嗣、撮影助手:片山侑紀、編集:元武可菜美、編集:山田潤(効果)、MA:前田陽一、MA:植田靖央、ディレクター:西村美智子、プロデューサー:藤田貴久
概要
滋賀県守山市に住む和田智泰さんは、重度の知的障害と強度行動障害がある。強度行動障害とは、自閉症の人に表れる後天性の障害で、物を叩いたり、自分自身を傷つけたり、激しい行動が表れる。日本に、およそ8000人ほどいると推測されているが、詳細な調査は行われていない。智泰さんは、食事、入浴、排泄、着替えなど、生活のすべてに介助が必要で、父親の進さんと母親の泰代さんが、つきっきりで支えてきた。特に夜は近所の迷惑にならないよう、週末はあてのない夜のドライブを4時間続ける。進さんは智泰さんの介護を優先するため、5年前に会社を辞めた。その後、新聞配達と、融通のききやすい非正規の仕事を掛け持ちしながら、家族を支えている。しかし、夫婦ともに年々歳をとり、息子を支え続けることが限界になってきた。和田さん夫婦は、以前から息子が暮らすための障害者の施設を探してきた。しかし、県内の施設は全て満床で、他府県に足を伸ばして施設を探し続けた。そしてようやくあるグループホームが受け入れてくれることになった。そもそも、障害者の施設は、全国的に不足しており、特に重い知的障害の人を受け入れる施設が足りない。強度行動障害の男性と家族を継続取材し、障害の様子と、支える家族の姿、支援が乏しい現実やグループホームに入るまでの経緯と、親子の今を綴る。

同じ年代の公開番組

SBSスペシャル 私の町のお坊さん

静岡県富士市中央町の古刹、日蓮宗「吉原山・妙祥寺」。住職の川村孝裕さんの一日は毎朝6時のお経上げから始まり、葬式や法事などの仏事、檀家への対応、寺の事務仕事、写経教室など忙しい毎日を過ごす。中でも電話1本で駆けつけなければならないのが“枕経”。“臨終経”とも言われ、「仏が迷わずあの世に行けるように」と遺体の枕元で上げる経で、川村さんにとっては遺族の心に寄り添う場でもある。川村さんの信条は「僧侶は24時間、365日すべてがお坊さん」だ。しかし、気がかりなのは檀家の減少と高齢化。法話会の出席者は老人ばかりで、墓終いをする檀家も増え、仏教の先細りが危惧されている。若手僧侶たちの勉強会では「性的マイノリティー」への対応も議論された。もっと寺を知ってほしい、元ミュージシャンの川村さんの一策は音楽だった。お経をテーマにしたレゲエのCDを作ったり、音楽イベントを計画して、若者を寺に呼び込む作戦が始まった。しかし、音楽イベントは直前に新型コロナウイルスの影響で中止となってしまう。それでも心の拠り所を寺に求めようとする人々は確実にいた。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
WATCH ~真相に迫る~ 毒ガス島の記憶 ~ヒロシマ もう一つの戦後75年~

広島県竹原市の忠海沖に浮かぶ大久野島は、約500羽のウサギで人気の観光地である。藤本安馬さん(94歳)は1941年、14歳で大久野島の陸軍養成所に入り、3年間毒ガスの製造にあたった。製造していたのは、「死の露」とも呼ばれた致死性の毒ガス「ルイサイト」である。大久野島で作られた毒ガスは小倉の施設で発煙筒や砲弾に詰められ、中国に配備された。日本軍は中国で毒ガスを使用したとされるが、関連資料は戦後、焼却されて残っていなかった。しかし、取材を進めるうちに元兵士が個人的に保管していたとみられる報告書と、元兵士の録音音声を発見した。報告書には、ゲリラ戦を展開していた中国軍の地下道に毒ガスを投げ入れた事実が記されていた。地下道に逃げ込んだ中国軍と住民たちが犠牲になった。毒ガスで家族を失った住民は、当時の様子を証言し、今も抱える悲しみを語った。一方で、毒ガスを使用した元兵士たちも戦後、自らの行為に罪悪感を抱き、葛藤していた。元工員の藤本安馬さんは戦後、中国での毒ガスの被害を知り、苦悩していた。毒ガスを造った人、使った人、使われた人。毒ガスは勝者を生み出すことなく、傷痕だけを遺した。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組