テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

校歌 コロナ禍に響け犀星のうた

番組ID
216756
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年04月25日(日)15:00~15:55
時間(分)
49
ジャンル
music_note
音楽
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
テレビ金沢(KTK)
製作者
テレビ金沢(KTK)
制作社
テレビ金沢(KTK)
出演者
ナレーター:永田亮子
スタッフ
タイトル:敦賀真弓、撮影:辻本昌平、撮影:井澤徹、MA:浜口崇、音響効果:番匠祐司、協力:東朝子、構成:辻本昌平、ディレクター:中崎清栄、プロデューサー:北尾美和
概要
80歳を過ぎた人も、祖父母から孫の代まで、揃って歌える歌が金沢にある。小将町中学校の校歌である。1947年の学校創立時に作られたこの校歌は、郷土の詩人・室生犀星が作詞し、山田耕筰が作曲した貴重な曲である。特有の歌詞と讃美歌のような曲に魅了され、卒業生は今なお歌えるという。一方、その小将町中学では、コロナ禍によって部活動の大会や学校行事は軒並み中止、人と距離を置くことを強いられていた。校長は「人は人から学び」という犀星の歌詞に注目し、落ち込んでいた生徒たちを元気づけるため、校歌を学校教育に活かそうと取り組み始める。感染対策を考えた激励会や合唱コンクール、プロの演奏家による演奏会を開催し、「なにもできない」と諦めていた生徒たちも、自らディスタンスを考慮した企画を考え出していく。また、生徒たちは室生犀星の研究者を訪ね、校歌が作られた背景を学び、犀星の平和への思いが込められていることを知る。人と距離を置くことを強いられる世の中になったからこそ、犀星が残したメッセージが心に響く。

同じ年代の公開番組

今日ドキッ!報道スペシャル 核と民主主義 ~マチを分断させたのは誰か~

住民の代表であるはずの議会が、住民の声を聞くことを否決した。北海道・寿都町。国内初の町営風力発電所がまちの大きな財源だ。しかし、約2900人の人口は今後も減少が見込まれていて、財政の見通しも厳しい。去年8月、町長が「核のごみ」の最終処分場の受け入れ調査への応募を検討していると明らかにした。突然全国の注目を浴び、混乱した住民は分断していく。小さなまちの密接な人間関係の中で、多くの住民は声を潜めた。その中で、一部の住民が行政に任せきりだったこれまでを反省し、声を上げ始めた。「肌感覚では賛成が多い」と突き進む町長に、反対派の住民たちは住民投票を求める。しかし、議会はあっさりと否決した。住民の不安を置き去りにして、去年11月、文献調査は始まった。冷たい風に晒される冬。報道陣もいなくなり閑散としたまちで、町議会議員の解職請求を求め署名活動をしたり、話し合いを求め続けたりする住民たちがいた。10年前に起きた東日本大震災で一旦止まった原子力発電所。しかし「核のごみ」の最終処分地が決まらないまま、全国で再稼働が進む。国の原子力政策にとって重要な核のごみの処分が、国民的議論がまったく進まないまま北海道の過疎のまちの問題として進む。しかも議会は住民の声を聞こうともせず、住民同士の分断が深まったまま…。「核のごみ」問題を通して民主主義のありようを問う。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
ドキュメントy 回天と100人の棺桶

人間魚雷「回天」の基地があった山口県周南市大津島では、毎年3月に小さな慰霊祭が開かれる。回天を搭載した「伊58潜水艦」の元乗組員有志たちが約20年前に始めた。当初は約20人の元乗組員が参加していたが、高齢化と共に年々参加者が減少し、6年前からは2人だけとなった。中村松弥さんと清積勲四郎さんだ。2人は潜水艦から回天特攻作戦の現場を見てきた。回天がどうやって出撃したか、搭乗員が最後にどんな言葉を遺したのか、回天の戦果はどうだったのか、回天の真実を知る数少ない生き証人だ。2018年の慰霊祭には、伊58潜水艦から出撃した回天搭乗員の遺族(弟)が訪れた。兄は回天で敵艦に命中し華々しく散っていったと聞かされていたが、中村さんの記憶とは違っていた。遺族は「戦後70年以上経って、こうしてはっきりと言ってもらえてありがたい」と話した。貴重な生き証人の2人にも老いは襲ってくる。慰霊祭への参加者が中村さんと清積さんだけになったとき、2人は「どちらかが亡くなったら、慰霊祭は終わりにしよう」と約束していた。残った1人に負担が掛かるため、お互いを気遣っての約束だった。そして2020年、ついに1人となった。2016年から取材を続けた中村さんと清積さんを通して、回天の実相に迫り、戦争体験者が背負い続けているものを考える。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
日本のチカラ ブロッコリーに恋をした。知名度アップに奮闘中!

鳥取県中部に位置する琴浦町。日本海と中国地方最高峰・大山に囲まれ、農畜産漁業の盛んな町だ。そんな琴浦町で今注目されているのが「琴浦ブロッコリー」。産地拡大・販売額増など、著しい成長を遂げている。その躍進を支えるのが、JA鳥取中央の後藤慎司さん(26歳)。入組以来ブロッコリーを担当、農家から絶大な信頼を得ている後藤さんだが、入った当初は、鳥取県がブロッコリーを作っていることもあまり知らず、作り方もよくわからない状況だった。そんな後藤さんを指導したのが、師匠と呼ぶ存在の手嶋正一さん(69歳)。琴浦ブロッコリー生産の第一人者である。手嶋さんの指導もあり、後藤さんは今では自分の畑でブロッコリーを育て、問題点を農家へフィードバックするなど、生産に関する情熱は誰にも負けない存在になった。この夏、後藤さんと若手農家が中心となり、知名度アップを狙った新レシピ開発に取り組んでいる。新しい可能性を見出すことはできるのか。さらに琴浦ブロッコリーのイメージキャラクター『ロコト』を使ったグッズ開発も開始。琴浦ブロッコリーのために奮闘する、彼らの挑戦に迫る。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
日本のチカラ みらいチケット ~子どもたちを支える善意のカレー食堂~

奈良県橿原市にある食堂「げんきカレー」には、子どもたちを支える「みらいチケット」という仕組みがある。店内にずらりと貼られたチケットの中から、1枚を取って注文すると、誰でも1杯200円のカレーを無料で食べることができるのだ。このみらいチケットは、お客さんが会計の際に200円を上乗せして、子どもたちのためにボードに貼ってくれている。この仕組みを始めた店長の齊藤樹さんは、本業の英会話教室で経済状況によって教育格差が生まれる現実に直面し、「誰もがお腹いっぱいになれて勉強もできる場所」を作りたいと思い、3年前に店をオープンした。評判は少しずつ地域に広まり、齊藤さんの思いに共感した企業や農家から、食材を提供してもらえるようになった。今では店を活用して、小学校教師や大学生のボランティアが子どもたちに勉強を教えるなど、学習支援の場にもなっている。子どもたちにとってげんきカレーは、学校とも家とも違う、居心地の良い場所となっているのである。齊藤さんは「地域が当たり前のように助け合うことができる世の中」を目指す。思いやりと笑顔があふれる、カレー食堂の物語。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組