テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

ぼちぼちと 西日本豪雨と3世代家族の1年10ヵ月

番組ID
216051
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2020年05月30日(土)14:00~14:55
時間(分)
48
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
岡山放送(OHK)
製作者
岡山放送(OHK)
制作社
岡山放送(OHK)
出演者
語り:竹下美保
スタッフ
構成:梅沢浩一、題字:安藤佳子、撮影:平井大典、編集:平井大典、ドローン撮影:花澤健一、音響効果:桧山賢至、MA:黒須智貴、CG:加藤裕理、CG:小幡珠希、編成:大黒友香、ディレクター:竹下美保、プロデューサー:太田和樹
概要
2018年7月、西日本を襲った豪雨は岡山県にも大きな被害を及ぼした。倉敷市真備町では川の堤防が決壊し、町の3割が水没。真備町で、先祖代々の田んぼを守ってきた福島和雄さん(59歳)は、その夜、孫娘のお誕生日会をしていたが、危険が迫り、一家はケーキも部屋の飾りもそのままに避難した。家族に怪我は無かったものの、妻と娘夫婦、2人の孫の6人で暮らしていた自宅を失った。農機具も使えなくなるなどの被害に、コメ作りを諦めかけた福島さんだったが、イネは豪雨に負けずに成長を続けていた。一家は、再び真備町に戻ってくることを誓い、町外の仮設住宅で生活再建を目指すことになった。福島さんは、水害を乗り越えながら田んぼを広げてきた亡き父に思いを馳せ、農業への思いを新たにする。一方で、被災して転校しなければならなくなった小学4年生の孫にある異変が起きていた。また、妻は思い出が詰まった家の解体を前に、生活再建への不安がこみ上げてくる。そんな家族に福島さんがかけてきた言葉は「ぼちぼちと」。苦しい時は抗うのではなく、ゆっくり前を向けばいいという口癖だった。西日本豪雨から1年10カ月、ある3世代家族のその後を見つめた。

同じ年代の公開番組

映像’20 映像シリーズ40年 関西発・真夜中のドキュメンタリズム

1980年4月に「映像80」としてスタートした、毎日放送の報道キュメンタリー番組「映像シリーズ」。このシリーズは戦争、障害、差別、労働、教育、外国人、貧困・格差、えん罪など、様々なテーマで、40年にわたり、人や社会のありようを映像に切り取って、視聴者に伝え、問いかけてきた。毎月、最終日曜日の深夜24時50分から放送が始まる。放送に至るまでには、およそ3か月間の取材と、2週間の編集などの作業があり、多くの人間の手により番組がカタチ作られていく。しかし、視聴者からは「いい番組だから、人が起きている時間に放送してほしい」とよく言われる。なぜ、真夜中の放送なのか。商業主義や視聴率の影響もあるだろうが、そこにテレビジャーナリズムの後退を見て取る向きもある。番組では、いま、テレビ業界での報道ドキュメンタリー番組の位置づけについて、局の編成の担当者、広告代理店やメディア研究家に話を聞く。また、関西ローカルでドキュメンタリーを作り続ける意味、中央集権化したテレビ産業の中でのローカル・ドキュメンタリー番組のあり方について、同じ関西ローカルのライバル局の報道ドキュメンタリー番組制作者や、他エリアのドキュメンタリー番組制作者にも話を聞く。東日本大震災、コロナウイルスの感染拡大など、最近10年間だけをとっても、後世まで残るような大きな出来事が起きる度、「映像シリーズ」は現場に足を運び、関西ローカルの視点から番組を制作し、放送してきた。番組では、40年間にわたって放送した番組の数々についても、ダイジェストで紹介していく。「なぜ、番組が40年も続いているのか」という素朴な疑問を起点に、「関西発・真夜中のドキュメンタリズム」の素顔を明らかにしていく。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
最後のホームルーム 同窓会をプロデュース

2020年3月をもって閉校する栃木県の小野寺北小学校。閉校を前に、29年前に卒業した生徒35人のうち13人と当時の先生が集まって同窓会を開くことになった。同窓会を見守る見届け人はタレントの松嶋尚美。◆1時間目は「出欠ビフォーアフター」。先生が、当時の生徒の写真を見ながら大人になった生徒の名前を当てる。2時間目は「文集ドリームズカムトゥルー」。当時、未来について書いた作文は現実のものになったのか、生徒たちに確認する。3時間目の「告白・密告トップシークレット」は、校内放送で当時の恥ずかしいことなどを告白する。4時間目の「事件の真相リプレイ」では、谷津先生の「1週間ボイコット事件」を再現する。なぜ先生が怒ったのか、29年ぶりにその真相が明かされる。そして、5時間目は「最後のホームルーム」。実は卒業式のときに、先生が渡せなかった文集があるという。29年の時を経て、読み上げることに…。先生は小野寺北小学校から別の学校へ異動してから、3年間休職していた時期があった。この自身の経験から、大人になった生徒に「いのちについて」の授業を行う。


groups芸能・バラエティーtvテレビ番組
やまぬわが心の余震 ~熊本地震 被災画を見つめた4年~

熊本地震から4年、被災地では復興が急ピッチで進められている。被災地の御船町では、震災直後、地元の陶芸家の渡邊秀和さんの手によって、倒壊したある故人のアトリエから絵画およそ150点が救出された。画の作者は九州画壇に名を遺した亡き洋画家・田中憲一さん。廃船や犀などを独自のモチーフで数々の秀作を世に送り出した。しかし、救出された画はキャンバスが破れ、絵の具が剥落するなど損傷が大きかった。渡邊さんは田中さんの画を蘇らせようと仲間の住民とともに修復プロジェクトを立ち上げたが、時間と経費の面から修復は現実的ではなく、町も住民の生活再建を最優先し、対応は慎重だった。渡邊さん達が掲げたのは、田中さんの画を“御船の宝”として未来の子どもたちへつなぐこと。そうした中、熊本県出身の絵画保存修復家の岩井希久子さんが救いの手を差し伸べる。2019年秋、渡邊さん達は公開しながら田中作品を修復する企画展を開催し、岩井さんが独自の技法で修復に挑んだ。渡邊さんの想いと行動は余震の如く失せる事なく揺れ動き、プロジェクトを突き動かし続けた。自身を奮い立たせたのは何だったのか、田中さんが画に託したメッセージがそうさせたのか。渡邊さんが信念を貫いた4年間の軌跡を追い、絵画修復のプロジェクトを巡る住民ドラマを描く。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組