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テレビ番組

YBSふるさとスペシャル 福祉のこころ ~障害者療育に捧げた60年~

番組ID
212161
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放送日時
2017年09月30日(土)10:30~11:25
時間(分)
49
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
山梨放送(YBS)
製作者
山梨放送(YBS)
制作社
山梨放送(YBS)、ファーストビジョン
出演者
林家かん平、ナレーション:原香緒里
スタッフ
題字:小林かおり、撮影:早川隆史、撮影:岡部常夫、音声:佐藤真、音声:山口圭市、音声:古屋裕士、EED:梅津亮輔、MA:秋山幸江、CG:清水千秋、構成:徳野有美、ディレクター:乙黒健、プロデューサー:荻野弘樹、制作統括:有泉裕人
概要
甲州市勝沼町在住の田ヶ谷雅夫さん(取材当時85歳)は、戦後60年間知的障害者の福祉一筋に取り組んできた。大学の夜間部で発達心理学を学んだ後、厚生省の知的障害児入所施設に勤務。主任指導員として、戦災孤児でさらに知的障害を持つ子どもたちと向き合う中で、入所児童の死に立ち会い、この仕事に生涯を捧げる覚悟を決めた。4年後、埼玉県に日本初の盲重複障害児の施設・国立秩父学園が開校され、指導員として招かれる。ここでの経験をもとに田ヶ谷さんが執筆した「盲精薄児の指導」は、盲重複障害児の指導書として広く用いられた。その後、山梨県にできた県立社会福祉村内の育精福祉センターの副所長に就任し、10年間尽力したが、大規模コロニーでの支援に限界を感じて退職。退職金をもとに入所型小規模障害者支援施設を開設した。やがて、障害者を社会から隔離するのではなく、地域と関わらせ自活させることが何より大切と考えるようになり、平成5年(1993)には、今では当たり前となった通所型の支援施設を開設した。戦後の障害者福祉の歴史と共に歩み、常に先進的な障害者療育に人生を捧げてきた田ヶ谷雅夫さんの足跡をたどる。

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阪神・淡路大震災を知事として経験した元兵庫県知事の貝原俊民は、少子高齢化が進み、財政赤字に苦しむ状況下で次の災害が発生すれば、国家経営が破綻すると危惧する。災害大国日本は、これまでも多くの国難災害に見舞われてきたことを示す研究が進んでいる。総合地球環境学研究所の中塚武は、ヒノキの年輪に含まれる酸素同位体の量から、過去2000年の降水量を復元した結果、10年単位の大きな気候変動が平家の滅亡や応仁の乱、卑弥呼の誕生など日本の政治に大きな影響を与えた可能性を指摘する。一方、江戸時代になると災害は財政面から政治に影響を与えるようになる。幕府は災害後に被災者に手厚い支援を行っていたが、災害が頻発すると資金が尽き、支援は途絶えてしまう。すると、支援がないことに民衆の不満が高まっていき、最終的に倒幕へつながっていったとある研究者は語る。そしてそれは現代の日本でも起きている。近年、大きな災害が起きると被災地に対して財政支援が集中する。その結果、被災地以外の地域への支援が減り、財政赤字が膨らんでいるという。被災者への支援が国全体の財政に歪みを生み、次なる巨大災害に対応する体力を奪ってしまっているのである。次の「災害」を「国難」にしないために、今何をすべきなのか、また、正しい支援策とは何かを探る。


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