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【番組上映会】  番組を視聴する会 第12回 震災を伝える・記録する・考える2021 ~地元を元気に! 祭りと笑顔と音楽と~

 放送ライブラリーでは、受賞番組をはじめとする数々の秀作番組を保存・公開しています。「番組を視聴する会」は、公開番組の中からテーマに沿って選んだ番組を、シアター形式の会場で視聴していただく企画です。
 今回のテーマは「東日本大震災」です。今年は震災から10年目の年。岩手・宮城・福島の放送局が制作し、地元に元気や笑顔を取り戻そうと励む人々を取材した番組をご紹介します。
 番組に登場するのは、被災したその年の夏に「塩竈みなと祭」を開催すべく尽力した地元の人々、紙皿に笑顔を描いた10万人の子どもたち、結婚式で町に元気を取り戻そうと活動する若者たちなどです。また、発生からおよそ1か月後に放送された応援特別番組「今夜も生でさだまさし」(NHK)や、1年目の発生時刻=午後2時46分を放送時間内に迎える「山下達郎のTSUTAYAサンデー・ソングブック」(エフエム東京)などを取り上げ、情報の発信者でもある音楽家たちが、震災とどのように向き合ったのかを併せて振り返ります。
 震災後、被災地の人々の心が少しでも癒されるように、ひとりでも多くの人が笑顔になってもらえるように、力を注いだ人たちがいます。その軌跡をたどることが、10年目を迎えた被災地に思いをはせることにつながれば幸いです。


  • 会  期 : 2021年3月9日(火)~21日(日) ※月曜休館
  • 時  間 : 11時~16時30分(10時開場)
  • 会  場 : 放送ライブラリー内 情報サロン(11席)
  • 主  催 : (公財)放送番組センター
  • 入  場 : 無料
         事前申込不要・入退場自由

【番組概要】全10本(ラジオ1本、テレビ9本)

上映スケジュール、カレンダーは こちら


Aプログラム

『今夜も生でさだまさし がんばらんば!日本』
2011年4月9日/90分/NHK
 さだまさしが、視聴者から寄せられたハガキを紹介したり歌を披露したりする、ラジオのDJ番組風のトークショー。今回は、東日本大震災からおよそ1か月後に放送された応援特別番組。3月11日に被災した方々にあてて 全国から送られてきたハガキやメールを紹介。さだが歌とメッセージで、全国そして東北地方に勇気と元気を送る。歌う曲は「主人公」「いのちの理由」「春爛漫」。(NHKスタジオパークからの生放送)


『ダイドードリンコスペシャル よみがえれ!海のまち~復興への願い・塩竈みなと祭~』
2011年8月6日/49分/東日本放送
 宮城県塩竈市の「塩竈みなと祭」は日本三大港祭りの一つとされ、塩竈神社の神輿の海上渡御や花火大会などが行われる華やかな祭りだ。2011年も「海の日」に開催する準備が進められていた。 しかし、3月11日に発生した津波で塩竈市は大きな被害を受けた。祭りの中心となる人々の多くも被災した。この状況で祭りを行うべきか否か...。葛藤の末、それでも開催を決定した背景には、 「市民に元気を、そして前に進むきっかけになってほしい」という地元の人々の強い願いがあった。


『山下達郎のTSUTAYAサンデー・ソングブック』【ラジオ番組】
2012年3月11日/49分/エフエム東京
 山下達郎がパーソナリティーを務める日曜午後のオールディーズ・プログラム。東日本大震災から1年目の14時46分を放送時間内に迎える今回は、「東日本大震災一周年・追悼と復興祈念プログラム」 と題して構成。前半は被災したリスナーから寄せられた便りと、山下自身も心の平安に役立っている洋楽作品を紹介。後半は山下達郎の作品から、特に震災後リクエストの多かった「蒼氓」と 「希望という名の光」の2曲を放送。地震発生時刻には1分間の黙祷を捧げ、竹内まりやの「いのちの歌」で締めくくる。
 ★第38回放送文化基金賞優秀賞、出演者賞(山下達郎)


『風とロック沖縄 LIVE福島 CARAVAN日本』
2013年2月17日/47分/福島中央テレビ
 クリエーティブディレクターの箭内道彦は、出身地・福島の復興を願い震災の記憶の風化を防ごうと、全国10都市でロックコンサートを開催した。番組は、その沖縄公演の模様を中心に舞台裏などを伝える。 沖縄でのコンサートは2013年1月20日に開催された。戦火に踏みにじられ、今もなお基地問題に揺れる沖縄で、人気ミュージシャンたちが強いメッセージを込めた歌を熱唱。 震災後、福島から遠く離れた沖縄に自主避難し子育てをしている母親の願いを、ヒップホップシンガーの渡辺俊美が歌に表現する。


『ふくしまっ子10万人笑顔プロジェクト 笑顔のチカラ』
2014年4月29日/26分/福島放送
 東日本大震災3年にあたり、福島の子どもたちの夢と成長を県内の民間放送4局が共同で応援する「ふくしまっ子10万人の笑顔プロジェクト」が開催された。これは、福島県内の小学生10万人に、 紙の皿に"笑顔"を描いてもらい、一堂に集めて展示しようという一大イベントである。市内の小学校での絵皿制作風景、ボランティアによる体育館での設営・準備風景、絵皿飾りつけ中のハプニングなど、 カメラは、その準備から完成までの軌跡を追った。そして開催日。会場は、自分が描いた絵皿を見つけた子どもたちの笑顔で満ちあふれた。


Bプログラム

『キラリ☆ふくしま 歌声をひとつに ~MJCアンサンブル1050日の記録~』
2014年4月21日/47分/テレビユー福島
 今日を生き抜くこと、希望を取り戻すこと、そして再び立ち上がること...。そんな思いを胸に歌い続けたのが、福島県南相馬市内の中学・高校生を中心メンバーとした合唱団「MJCアンサンブル」。 東日本大震災で被災しながらも、54日後から練習を再開した。活動の場は地元だけでなく日本全国に広がり、その歌声は復興のシンボルとなった。震災から3年目の2014年3月、合唱団はクラッシック音楽の聖地 「ウィーン楽友協会大ホール」で、世界へ向けてメッセージを発信する。「絶望」から「希望」へと被災地を励まし続けたMJCアンサンブルの3年間を記録した。


『ミヤギテレビ報道特別番組 いつも心に青空を 我ら社会人応援団』
2014年8月24日/47分/宮城テレビ放送
 宮城県仙台市に住む平了さんは、ボランティアで東日本大震災の津波被害に遭った家のガレキ撤去を行っていたが、ある日「もっと自分にできることはないのか?」と考えた。平さんは高校時代、 応援団の団長を務めた経験がある。応援でたくさんの人を元気にできるのではないか...。平さんは「青空応援団」という名の社会人応援団を結成した。応援団は"応援してほしい"という依頼者の元へ駆けつけ、 無償でエールを送る。「俺たちのエールが、心にかかった雨雲を吹き飛ばしてくれる」という願いを込めて。
 ★第11回日本放送文化大賞グランプリ候補


『スーパーニューススペシャル 僕のミライ ~青い鯉のぼり・健人の夏~』
2014年11月3日/47分/仙台放送
 宮城県東松島市で生まれ育った伊藤健人さんは、東日本大震災で祖父母、母、弟の家族4人を失った。幼い頃から和太鼓を続けていた健人さんは、憧れの和楽器集団「閃雷」に太鼓の演奏依頼のメールを送った。 健人さんの亡くなった弟・律くんが青い鯉のぼりが大好きだったことを聞いた「閃雷」の担当者は、太鼓の演奏だけでなく、津波で亡くなった子どもたちを供養するため、全国から青い鯉のぼりを集めて揚げようと提案。一緒に「青い鯉のぼりプロジェクト」を発足させた。
 ★第52回ギャラクシー賞奨励賞


『ピアノで紡ぐ三陸の春 ~西村由紀江とともに~』
2016年3月20日/47分/テレビ岩手
 東日本大震災で失われたピアノはおよそ500台。震災後、ピアニスト・西村由紀江と調律師の仲間たちは、被災地の家庭にピアノとその音を届けるプロジェクトを始めた。西村のラジオ番組などで告知し、 使われていないピアノを譲り受けて被災地へ。震災でピアノがある日常を失ってしまった人たちに自分たちの手でピアノを届け、演奏するミニコンサートを開く。西村は5年前にピアノを届けた家庭を再び訪れた。 当時は片手でしかピアノを弾けなかった子が、今は両手で弾けるようになっていた。


『日本のチカラ 結婚しようよ 石巻ウェディング物語』
2017年7月30日/26分/東北放送
 宮城県石巻市で活動する「石巻ウェディング」は、20~30代の地元・石巻で暮らす若者たちのチームである。「石巻をウェディングで元気にしたい」と、結婚式や披露宴の企画・実行に情熱を傾けている。 シャッター通りと化した町の商店街でウェディングパーティーをプロデュースしたり、伝統的な花嫁行列を100年ぶりに復活させたりと、東日本大震災の津波で傷ついた町に光を灯そうと工夫を凝らす。 既成概念にとらわれない魅力あるまちづくりを目指す姿を取材し、地域再生の新しい形を探る。


※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、急きょ中止する場合があります。その場合はHP等でお知らせします。
※都合により、予告なく番組を変更することがあります。
※座席は前後左右を空けて配置します。