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テレビ番組

FNSドキュメンタリー大賞 ぼけやへん 素人ちんどん 人生のキセキ

番組ID
206712
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放送日時
2011年05月28日(土)16:00~16:55
時間(分)
48
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
テレビ愛媛(EBC)
製作者
テレビ愛媛(EBC)
制作社
テレビ愛媛(EBC)
出演者
ナレーション:由紀さおり
スタッフ
撮影:猪田尊雅、撮影:中岡元紀、音声:西森悟、音響効果:谷川正幸、MA:迫久寿雄、EED:井上達生、CG:秋庭貴泰、ディレクター:水沼智寿子、プロデューサー:大出知典
概要
愛媛県の南西部に位置する北宇和郡鬼北町。人口千人余りの地区で活動する「愛治ちんどんクラブ」は、平均年齢ほぼ70歳。“ぼけ防止に”と15年前に結成された。楽器の演奏はおろか音符さえも読めなかった素人メンバーたちは、歌謡曲をはじめ20曲ほどのレパートリーを持つまでに成長。県内各地での公演を通して人々に元気を与え続けている。◆番組では、生き生きと活動するクラブを約1年にわたり長期取材。美しい四季の風景を織り交ぜながら、メンバーそれぞれの生きざまを描き、人間の普遍のテーマである「幸せに老いる」とは何かを問いかける。
受賞歴
ギャラクシー賞(第49回奨励賞)

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無縁のきずな 生き別れる家族たち

名古屋市のある斎場で驚くような葬儀が日常となっていた。家族の参列は一切なく、ガランとした式場では、高齢者の身元引き受けと生活支援を行う団体「きずなの会」の職員二人だけが男性を見送っていた。家族は参列を拒否したのだと言う。7割の会員が家族と絶縁状態で、亡くなってなお遺骨も引き取られないのだ。◆74歳の美代子さん。子供も孫もいるが支援を受けられない。契約直後に入院したが、きずなの会が家族の代わりに入院の連帯保証人となり事なきを得た。一人暮らしの自宅で転倒して大腿骨を骨折。完治しているはずだったが何故か再び歩けなくなってしまった。転倒した当時、隣人などが子供に連絡を試みたが関わりを拒絶されたという。子供や孫と暮らしていたが、大ケンカをして家を出た。そんな美代子さんにとって、きずなの会は買い物などの生活支援もしてくれる言わば「家族の代行」で欠かせない存在。本当の家族と会うのは「死んでからでいい」とまで言う。◆70歳で亡くなった利文さん。離婚して一人娘とは20年間音信不通だったが、その娘は父の死を意外な形で知り、どのような形で死んだのか知りたいと望んでいた。離婚の原因はギャンブル。離婚後、利文さんはギャンブルは止め、家族と再び会いたいと思っていたが「自分からは無理」と躊躇していた。一方の娘も孫の顔を見せたいと父を訪ねた事があったが、行き違いになり、あと一歩で絆が再びつながる事はなかった。◆81歳のHさんは、65歳で離婚。一人娘とも結婚を巡りもめて、23年間連絡が取れていない。誰にも頼らず生きていこうときずなの会に入ったが、最近一人では生きていけない事に気付き、自作の運勢表を手渡す事で人とつながるのを楽しみにしている。そうして作った人とのつながりが、Hさんの人生を変えようとしている。運勢表を通じて仲良くなったお好み焼き屋のおかみさんに応援されて、一人娘との再会に動き出したのだ。◆無縁となった高齢者の様々な事情。しかし、彼らが支えられていたのは、やはり人とのつながり。無縁化した社会で見つけた新たな「絆」だったのだ。


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