テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

SBCラジオスペシャル 「黒猫」田口史人のレコード寄席 ~昭和の校長先生編~

番組ID
R23944
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2022年05月28日(土)13:00~13:55
時間(分)
55
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
信越放送(SBC)
製作者
信越放送(SBC)
制作社
信越放送(SBC)
出演者
スタッフ
プロデューサー:清沢康夫、制作:生田明子、技術:伊藤俊道
概要
長野県伊那市にあるレコード店「黒猫」で“レコード寄席”なるイベントが開催されている。店主の田口史人さんは、元々東京でレコード店を営んでいたが、伊那に移住。これまでライブハウスで合間にDJを頼まれることがよくあり、昔のラジオのDJのようにレコードをかけて話をしており、その時に「音楽以外」のレコードをよくかけていた。レコード=音楽を聴くものと思っている人は多いかもしれないが、田口さんがこれはおもしろい!と薦めるのが「学校関係のレコード」である。昭和30年代後半以降、全国の学校で校歌を覚えてもらうために校歌が吹きこまれたものや、生徒たちの卒業記念に先生方からのはなむけの言葉を収録したものなどが存在していた。それは映像での記録がまだ一般的でなかった時代の「声のアルバム」とも呼べるもの。そしてそのほとんどが、うすいフィルムの「ソノシート」だった。そこには、それぞれの時代を映し出すような言葉が綴られている。時代ごとに田口さんの解説とともに聞いていくと、自分がその学校を卒業したわけではないのに、先生の言葉に胸が熱くなってくるから不思議。作られてから何十年も経過したものなのに、心を突き動かされるような熱い先生のメッセージもあった。田口さんとともに、レコード文化の裾野に広がる広大な世界を探訪する。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(2022年教養番組最優秀)、ギャラクシー賞(第60回選奨)

同じ年代の公開番組

ドキュメント 加害者家族

夫が特殊詐欺事件で逮捕された女性。彼女は「『加害者の家族なんだから』と言われるが、私たちは本当に何も知らなかった」と訴える。しかし事件後、噂は広がり、自宅はすぐに特定された。誹謗中傷、娘へのいじめ、そして事件の記事はSNSで全国に拡散され、一家は社会から分断されていった。女性は「原因はマスコミが実名で報道したこと」と話す。加害者家族を守るために、“匿名報道”に舵を切った新聞が愛媛県の小さな町に存在していた。36年前のことだ。その思いを受け継いだ遺族は、ネット社会の今こそ、匿名報道が必要と訴える。日本には加害者家族を専門に支援する公的団体はなく、加害者家族という存在への社会の関心は薄い。加害者家族は徐々に社会から追い詰められていく。加害者は“家族との繋がり”が支えとなっている。妻と、塀の中の夫を繋いでいたのは、面会と手紙だ。しかし、逮捕から1年半経っても、女性が浴びる加害者家族という視線。多くの加害者が、家族や親戚から縁を切られているのが実態だ。“繋がり”が切れた時、加害者を待ち受ける末路はあまりにも切ない。夫が逮捕されて迎える2度目の春。葛藤の果てに、妻は一つの答えにたどり着いた。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組
仲谷一志・下田文代のよなおし堂

2022年8月10日の夜、エリアのリスナーにとって大切な場所である「北九州の台所」北九州市小倉北区の旦過市場が同年4月に続いて二度目の大火に見舞われた。同市で生まれ育った番組パーソナリティの仲谷にとっては地元でもあり、とても愛着のある場所であることから、朝早くから新幹線に飛び乗って現地に出かけた。放送開始までに戻ってくる予定であったが「生の声を伝えたい」との思いが強く、ラジオカーを現地に派遣し、現場からの中継放送となった。二度目の火災でもあり、どれほどの被害であるかもまだ不明であるものの辛い状況であることには違いない。市場の人たちやその周囲の人たちの気持ちに寄り添いながら、現状を伝えた。一方この日は、夏の甲子園、全国高校野球選手権に地元北九州の代表校・九州国際大学付属高校が出場して勝利した。北九州にとって辛い火災の話題だけでなく、嬉しいニュースも伝えたい。直前の「オトナビゲーションZ」の番組パーソナリティ・西田たかのりが同校の野球部OBであることから、一緒に喜びあった。


adaptive_audio_micトーク・ワイドショーondemand_video報道・時事cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組
~歌は世にもつれ 世は歌にもつれ~ ああ日本の音楽百年史

近代日本の音楽史を長年研究し「近代日本の音楽100年-黒船から終戦まで」を著した細川周平さんをナビゲーターに、過去の音源を交えて日本の音楽の100年の歴史を紐解く。聞き手は新進気鋭の落語家・桂二葉さん。今、当たり前に音楽がある時代、ジャンルも聴き方も多様になった。レコードやCDなど有形だけでなく、パソコンやスマホからサブスクリプションで簡単に手に入る時代だ。そんな音楽はどんなふうに現代に至ったのだろう。音から歌へ、音楽へ。時代のさまざまな葛藤や人々の希望や夢がもつれて今に至る日本の音楽。ペリーの来航から始まった日本音楽のもつれる歴史に迫る。日本人が初めて西洋音楽に出会ったのは1854年黒船来航の際、楽隊が奏でていたラッパと太鼓の音。その勇ましく楽しげな音に日本人は心を躍らせた。楽隊の音はチンドン屋に引き継がれ、現代に続いている。音は音楽になり、楽しい空気や時代の気分を表現する歌が生まれた。女性の歌声の名曲をたどると、戦時中でも健やかに生きる姿を感じることができる。図らずも封建的な時代にあっても女性はこんなに輝いていた、時代を代表する表現者でもあったということを証明してくれているようだ。


music_note音楽radioラジオ番組