ニュース映画
毎日世界ニュース 394 中国ウルシの波紋
番組ID
N00720
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上映日
1959年02月25日(水)
時間(秒)
196
カテゴリ
科学・技術・産業
概要
日中貿易の中断以来ウルシ不足に悩む漆器業者たちは、1959年2月20日総評(日本労働組合総評議会)を訪ね、このほど中共(中華人民共和国)からウルシ輸入の朗報をもって帰国した岩井章事務局長に感謝決議を贈った。早速、総評を窓口に取引きしたいと政府に陳情したが、自民党の福田赳夫幹事長は「中共の日本分断作戦だ」とけんもほろろ。漆器の町会津若松市でもウルシ不足は深刻そのもの。需要の殆どを中国ウルシに頼って来ただけに、日中貿易中断は、この町の関係業者3万の人々に深刻な打撃を与えている。しかもその中国ウルシも既に底をつき、一部の工場では操業を停止、その余波は木地屋にも及んで来た。新しい合成塗料をとり入れて活路を見いだそうと躍起になっているが、品質の低下は避けられそうもない。たまりかねた業者たちは総決起大会を開いて、ウルシが入るなら社会党でも共産党でもよいと悲痛な訴え。生きるためには、岸信介内閣の静観政策ももはや限界に来たようだ。