テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

木の国わかやまからの発信 紀伊半島の森で ~春 クマノザクラと生きる~

番組ID
217076
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年05月07日(金)19:30~20:00
時間(分)
27
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
テレビ和歌山(WTV)
製作者
テレビ和歌山(WTV)
制作社
テレビ和歌山(WTV)、和通
出演者
ナレーション:鹿瀬ハジメ
スタッフ
ディレクター:小林真奈、プロデューサー:山田みゆき、編集:岩木隆尚、カメラ:真砂幸司、カメラ:山本和哉、取材:濱口祐実、VE:藤井智浩
概要
古来から「木の国」と呼ばれた和歌山県。「森と人」は互いに育て合い、分かち合いながら長い歴史を生きてきた。自然や生命の根源に目を向ける大きな転機を迎えている今、番組では、太古の昔から力強い営みを続けてきた紀伊半島の森に着目。3回シリーズで、紀伊半島の森の魅力を映像で描くとともに、森で生きる人々の取り組みや森で紡がれるストーリーを季節ごとに伝える。◆第1回「熊野の春」。紀伊半島南部に群生する新種のサクラ「クマノザクラ」を取り巻く人々の取り組みを取材するとともに、クマノザクラもまた紀伊半島がつないだ命の結晶であること、そしてなぜこの地でクマノザクラが生き延びたのかを探っていく。

同じ年代の公開番組

ドキュメントy デルタの記憶 ―基地の街のきみたちへ―

朝鮮戦争下に、米軍岩国基地近くの中学校で綴られた5冊の文集が見つかった。そこには生徒たちが日々の暮らしを題材にした250篇ほどの詩と作文が寄せられていた。「積み上げられたバクダン」、「疾走する軍用ジープ」、「夜の街に立つパンパン」、「空襲に備えた訓練」…。そこには生々しい基地の街の現実が描かれていた。山口県岩国市立川下中学校は川に挟まれた三角州(デルタ)の中にある。文集はこの土地にちなんで『デルタ』と付けられた。通学路の向こうには金網を隔てて広大な基地が広がっている。三角州の大部分はいまも米軍基地だ。『デルタ』が作られたのは終戦から7年後の日本が主権回復をした年。そして朝鮮戦争の真っただ中だった。学校には空襲で家族を亡くした生徒や、朝鮮半島からの引き上げ者もいた。『デルタ』には基地から飛び立っていく爆撃機を見て、空爆を受ける朝鮮の人たちの辛苦に思いをはせた作品がある。一方で、戦後の貧しさの中で家計の支えとなる基地の仕事への感謝を記した者もいた。子どもたちはそれぞれの立場から、基地や暮らし、街の将来を考えていた。『デルタ』には「みなさんはどう思いますか」と教師が生徒に投げかけた言葉も残されている。生徒の証言からも、当時の教室には基地について自由に話し合う生徒と教師の姿があったことがわかる。「教育の中立」を掲げる国の指導で、学校で基地の話題はタブーとなり、『デルタ』はその後作成されることはなかった。それから70年、米軍岩国基地は拡張工事や軍用機の移駐を経て、極東最大級の規模にまで肥大化した。岩国では今、国が巨額の予算が投じ、米軍と住民との共存・融和策が進められている。私たちはかつての子どもたちのように、ちゃんと基地と向き合っているだろうか。基地を抱える街のありようを真剣に考えているだろうか。


cinematic_blurドキュメンタリーschool教育・教養tvテレビ番組