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テレビ番組

ほっとネットとうほく ヒーローになりたい

番組ID
215907
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放送日時
2021年03月28日(日)12:00~12:55
時間(分)
48
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
青森朝日放送(ABA)
製作者
青森朝日放送(ABA)
制作社
青森朝日放送(ABA)、トラストネットワーク
出演者
ナレーション:坂本佳子
スタッフ
撮影:中村麻斗、撮影:櫻田太志、撮影:隅田岳弘、撮影:秋山光人、撮影:齊藤尚之、撮影:澤谷健司、音声:大河内健洋、音声:木村昇、音響効果:小関孝宏、その他:葛西純平(アシスタント)、タイトル:林理奈、構成:山内さおり、編集:山内さおり、ディレクター:坂本佳子、プロデューサー:帷子聖修
概要
暮らしの安全・安心を守る警察官。その卵たちは、何を学び、どんな成長を遂げるのか。2020年4月、青森県警察学校に入校した初任科生28名に180日間の密着取材。知られざる訓練の一部や寮生活にもカメラが潜入。それぞれが抱く夢と挫折、同期との絆を追った。

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映像’21 新発見の価値 ~研究の対価を問う理由~

2018年、京都大学の本庶佑特別教授(79歳)は「がん免疫治療法の発見」でノーベル医学生理学賞を受賞した。免疫を強くする方法ではなく、免疫細胞にブレーキ機能があることを発見し、このブレーキを外してがんを攻撃する治療薬を完成させたのだ。薬の開発には小野薬品と米大手製薬会社と共に進め、2014年「オプジーボ」が誕生。産学連携の成功例と誰しもが思ったが、本庶教授は2019年小野薬品に対し訴訟も辞さない考えを示した。その理由は「特許料率の設定の低さ」だ。1992年「オプジーボ」の元となる分子を発見し、がん治療に応用できないか製薬会社を模索するなか、2006年に小野薬品と特許契約を結んだ。当時、日本では研究者の知的財産を守る専門家も少なく、企業と取り交わす特許料率は極めて低かったという。その後、特許料率の引き上げの交渉を進めるなか「オプジーボ」に酷似した薬を別の大手製薬会社が販売を始め、企業間の法廷争いになった。小野薬品は本庶教授に裁判協力を依頼。裁判の結果が出た際には小野薬品が得られた成果配分の40%を求め、了承を得て出廷し証言したという。裁判は小野薬品側の勝訴的和解に終わったが、後に示された配分の料率は1%だったと訴える。その後、小野薬品は特許料と配分の引き上げの代わりに300億円を京都大学に寄付する提案をしてきたが、合意には至らなかった。「研究の対価が正当に支払われていれば1000億円にのぼる」と本庶教授の担当弁護士は指摘する。本庶教授は研究者が得た成果は正当な対価として還元されるべきだと訴える。裁判という強硬手段に出た背景には、基礎研究者を守りたいという思いがある。がん医療を変えた免疫治療の開発者が新たに投じる一石の行方を追う。


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