テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

テレメンタリー2017 偽りの捜査 20年目の再審が封印した真実

番組ID
212095
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2017年04月09日(日)01:00~01:30
時間(分)
26
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
北海道テレビ放送(HTB)
製作者
北海道テレビ放送(HTB)
制作社
北海道テレビ放送(HTB)、エイチ・ティー・ビー映像
出演者
スタッフ
美術:松田仁、撮影:安達真、音声:羽田将暉、編集:菊地珠未、EED:庄司好孝、MA:沢里憲壮、音響効果:佐々木堅司、調査:北村稔、ディレクター:高野圭、プロデューサー:山田佳晴
概要
日本に拳銃を持ち込んだ罪で懲役2年の判決を受けたロシア人の元船員に、2016年3月、再審開始の決定が下された。きっかけは、事件を担当した元警部による告発だった。覚醒剤の使用などの罪で自ら服役した元警部が「ロシア人船員の事件は、拳銃摘発の実績をあげるため、道警が組織的に仕組んだ違法捜査だった」と、獄中から告白したのだ。日本で初めて「捜査の違法性」を理由とした再審が始まった。2017年3月、初公判で結審。検察が「早く無罪判決を」と主張する異例の展開になった。ロシア人男性の名誉回復のために、弁護側が求めたのは事件の真相を明らかにすること。しかし、元警部の証言など「証拠」の提出は認められなかった。20年前のあの日、小樽市で何があったのか。道警の捜査はどのように行われたのか。関係者の証言をひとつひとつ集め、20年目の再審が封印した「捜査の違法性」を明らかにする。

同じ年代の公開番組

ラップで廃校阻止! 北星余市高・生徒会長の激闘486日

北海道・余市町にある「北星学園余市高校」。30年近くにわたり、高校中退者や不登校の生徒を全国から受け入れている。しかし「生徒減少を理由に高校の廃校を検討中」と新聞が報じた。理事会が提示した高校存続の条件は、来春の新入生が70人を上回ること。校長は、廃校阻止の手立てに苦悩し、生徒会長・小林毘鞍(びあん)さんにある依頼をした。メッセージ性の強い自作ラップで人気者の毘鞍さんに、母校をテーマにした新作ラップの制作を託したのだ。完成した曲は「始まりはゼロ」。校長や教師、生徒たちの胸に、学校を守りたいとの強い思いが広がった。ラップが大きな反響を呼ぶなか、毘鞍さんのアルバイト先での飲酒が発覚し、生徒会長でありながら最後の学園祭に参加ができなくなった。生徒会メンバーから厳しい言葉が飛び、毘鞍さんは涙を見せ、意外な言葉を漏らした。そして3月の卒業式、仲間と学校への感謝を込め、高校生活最後のラップを熱唱。新しい春を迎えた北星余市高校の門を、何人の新入生たちがくぐるのか。輝きと苦悩に満ちた生徒会長の486日を見つめた。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
生き直したい 服役11回・更生の支え

2016年6月、一人の男性が刑務所を後にした。10年前にJR下関駅を放火全焼させ服役した福田九右衛門さん。福田さんは、逮捕歴11回、刑務所生活50年以上にのぼる。京都生まれで、軽い知的障害があり、JR下関駅を放火する直前も福岡刑務所を出所したばかりだった。行くあても、お金もなく、生活保護を受けようと北九州市役所に向かったが、受けることはできず、故郷の京都に向うようにと下関まで行く切符を渡され、下関駅で、放火してしまった。それまで10回の服役全てが放火・放火未遂で、「人生で辛いのは、刑務所を出て誰も迎えがいないこと」だったと語る。同じ頃、北九州市で生活困窮者支援をしていた奥田知志(大津市出身)・伴子夫妻は、自分たちが福田さんと出会っていたら、犯罪を防ぐことができたのではと悔やんだ。すぐに面会に訪れ出所後支援することを約束した。2016年、福田さんは出所。奥田夫妻は約束通り迎え入れた。そして福田さんが生活するための施設に案内、スタッフも温かく迎え入れた。初めての体験に、福田さんの目からは涙がこぼれた。奥田夫妻と支援者、そして一緒に暮らす友人との生活は、着実に福田さんを変えていく。人の支えがもたらす生きることへの力。86歳になった福田さんは、しっかりと前を向いて歩いていく。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組