テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

上映会
開催中
2025年7月1日(火) ~ 2025年7月27日(日)

戦後80年企画 番組を視聴する会
テレビが伝えてきた戦争
~名作ドキュメンタリーの系譜~

放送ライブラリーが公開している番組の中から、一つのテーマに沿って選んだ番組を紹介する「番組を視聴する会」。今回は、戦争の様々な側面を伝えてきたテレビドキュメンタリーを上映します。

1945年の終戦から今年で80年、戦争体験者から直接話を聞くことは難しくなってきています。1953年に始まった日本のテレビ放送は、広島・長崎への原爆投下、沖縄戦をはじめ、各地の空襲、前線の兵士たち、満州引き揚げなどについて、様々な形で記録し、伝えてきました。これらの番組を通して、私たちは今でも戦争の実態を知ることができます。

今回は1960年代から2010年代にかけて全国の放送局が制作したドキュメンタリー番組の中から、12本の受賞番組を上映します。体験者や遺族の声に耳を傾け、平和の尊さや今も絶えない戦争・紛争について考える機会にしていただければ幸いです。

会 期: 2025年7月1日(火)~27日(日)
※期間中の休館日:7日(月)、14日(月)、22日(火)
会 場:放送ライブラリー(映像ホール)
入 場:無料(入退場自由、事前申し込み不要)
主 催:(公財)放送番組センター

上映番組(全12本。予定)※2プログラムを日替わりで上映。

<Aプログラム 1960~1980年代>
10:30
(広島テレビ放送/1969.10.09/52分)
※芸術祭賞優秀賞、ギャラクシー賞、テレビ大賞優秀番組賞受賞。
 建物疎開に動員された県立広島第二中学校1年生の生徒たちは、原子爆弾のため全員亡くなった。

11:30
ドキュメンタリー 富谷国民学校(NHK/1969.11.01/60分)
※芸術祭大賞受賞。
 東京都渋谷区の富谷国民学校の学童疎開を記録したフィルム。

12:35
遠い島(朝日放送テレビ/1977.11.03/60分)
※ギャラクシー大賞受賞。
 硫黄島の激戦に関わった日米双方の兵士と家族。

13:40
死者たちの遺言 ~回天に散った学徒兵の軌跡~(山口放送/1984.06.24/59分)
※芸術祭優秀賞、放送文化基金賞本賞、日本民間放送連盟賞優秀受賞。
 人間魚雷・回天の訓練中に事故死した学徒兵。

14:45
日本ポーランド合作ドキュメンタリー かよこ桜の咲く日
(テレビ西日本・テレビ長崎/1985.08.03/63分)
※芸術作品賞、「地方の時代」映像祭平和賞、ギャラクシー賞受賞。
 ポーランドの大学生が見た長崎とアウシュビッツ。「かよこ桜」は、動員先で爆死した女学生のために母が植えた桜。

15:55
引揚港・博多湾(RKB毎日放送/1978.06.28/43分)
※日本民間放送連盟賞優秀、ギャラクシー賞受賞。
 外地からの引き揚げ後、養育施設で育った戦災孤児たちと、秘密裏に行われた引き揚げ女性の中絶手術。

<Bプログラム 1990~2010年代>
10:30
村と戦争 / 戦後五十周年ドキュメンタリー(東海テレビ放送/1995.03.11/72分)
※放送文化基金賞優秀賞受賞。
 岐阜県東白川村の人々の「今」を通して、戦後50年を描く。

11:50
NNNドキュメント’96 赤紙配達人 ~ある兵事係の証言~(北日本放送/1996.07.29/51分)
※芸術祭優秀賞、日本民間放送連盟賞優秀、放送文化基金賞個人賞(金沢敏子)受賞。
 戦時中に村人に召集令状を手渡し、志願兵を募った兵事係員が秘匿した兵事資料と証言。

12:50
NNNドキュメント’02 クラウディアの祈り シベリア・日本・妻たちの戦後(日本海テレビジョン放送/2002.08.12/48分) 
※ギャラクシー奨励賞受賞。
 シベリアに抑留された男性と、日本で彼を50年待ち続けた妻。そして彼を日本に帰した現地の妻。

13:45
FNSドキュメンタリー大賞 むかし むかし この島で(沖縄テレビ放送/2005.10.31/48分) 
※「地方の時代」映像祭優秀賞受賞。
 米軍の沖縄戦記録フィルムを検証し、写っている人々に映像を届ける取り組み。

14:40
SBCスペシャル 刻印 不都合な史実を語り継ぐ(信越放送/2013.07.31/45分)
※日本民間放送連盟賞最優秀、日本放送文化大賞グランプリ候補、ギャラクシー奨励賞受賞。
 満州移民をテーマに開館した長野県の満蒙開拓平和記念館とその証言者たち。

15:35
RABドキュ 私たちは忘れない! ~高校生が向き合った青森空襲~(青森放送/2019.05.26/38分)
※日本民間放送連盟賞青少年向け番組優秀受賞。
 青森空襲を継承するために真剣に向き合い、演劇を作り上げた高校生たち。

 

【上映カレンダー】