イベント案内 - 過去のイベント

【企画展示】  企画展 テレビとCMで見る1980年代!1978~1989メモリーズ

 放送ライブラリーでは、2019年から3回にわたり、テレビ番組とCMで平成30年間~令和初期を振り返りました。この夏は、平成が始まる直前、1980年代のテレビ番組とCMで時代を振り返ります。時代の変わり目となった80年代を迎える2年前の1978年から1989年までの12年間に焦点を合わせ、当時のテレビ番組とCMの紹介や、上映を行います。


  • 会  期 2023年8月11日(金・祝)~10月1日(日)
          月曜休館(月祝の場合は翌平日休)
  • 時  間 : 10時~17時
  • 会  場 : 放送ライブラリー 展示フロア
  • 主  催 : (公財)放送番組センター
  • 協  力 : NHK、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、CBCテレビ、ACC、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム、東京ニュース通信社、アドミュージアム東京
  • 入  場 : 無料

企画展のレポートを、公式noteに掲載しています。見学のお供にぜひご参考ください。

関連イベントを開催します。座談会「放送作家と振り返る1980年代!」は こちら

【展示内容】

◆テレビコーナー
(1)各年紹介パネル
 1978~89年の出来事を、テレビ番組を中心にパネルで振り返ります。各年を代表する番組写真が会場に並びます。

(2)関連展示
 当時の台本、『TVガイド』ほか、番組で使用された小道具、伝説のバラエティ番組で使用された衣装なども展示します。

(3)1980年代TVコラム
 1980年代の番組や時代を、さまざまな視点から語ります。

(4)番組制作者による寄稿
 当時の番組の関係者が、制作当時の思い出ほか、80年代はどんな時代だったかなどを語ります。

(5)番組上映
 ①放送ライブラリー公開番組から当時の懐かしい番組を上映します。 ※8/25(金)~ 
 ②当時の世相を反映したミニ番組『時を超えて・フィロソフィア』(CBCテレビ)を上映します。 


◆1980年代の音楽シーン
 1980年代と言えば、伝説の音楽番組『ザ・ベストテン』(1978.1.19~89.9.28/TBS)が放送された時代です。このコーナーでは、『ザ・ベストテン』放送12年の歩み(1位獲得曲・年間ベスト10)から、1980年代の音楽シーンを振り返ります。


◆CMコーナー
(1)CM上映
 放送ライブラリーで公開している1978~89年のACC賞受賞作品から、選りすぐりのテレビCMを上映し、映像により時代の空気を伝えます。

(2)CMクリエイターによる寄稿
 CMクリエイターが、当時のCMの制作の現場や、CMの変遷、現代のCMとの比較などを語ります。

(3)CMポスター
 1980年代の記憶に残るCMのポスターの数々を展示します。

(4)『ACC年鑑』
 毎年のACC賞入賞作品を集大成した『ACC年鑑』の展示で、1980年代のCMの歴史を振り返ります。


◆あなたにとっての80年代とは?
 来場者に思い出の番組ほか、1980年代のイメージなど、自由にお書きいただき、さまざまな世代の方と80年代への思いを共有します。


【企画展にあたり~80年代の日本とは~】
 1980年代の日本は、戦後の括りから外れて21世紀に向け、エレクトロニクス分野を中心とした産業への転換が図られ、その過程の中でファミコンや携帯電話など、現代の日常生活や文化の基礎となるものが多数生み出されました。そして、80年代後半には「バブル景気」が到来。不動産ブームや高級ブランドの華やかなファッションが流行するなど、社会全体が沸き立ちました。
 そのなかで、若者文化をリードしたのがテレビでした。1980年に始まった『THE MANZAI』(フジテレビ)などから、漫才ブームに火がつき、そこから『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』(いずれもフジテレビ)といったバラエティ番組が人気になりました。また、1978~89年に放送された『ザ・ベストテン』(TBS)は、80年代を象徴する音楽番組となりました。この時代には生放送の音楽番組が次々と放送され、多数のアイドルやアーティストがスタジオに集まり、華やかな演出で、楽曲を披露しました。
 情報・報道番組では、1979年に朝の情報番組『ズームイン!!朝!』(日本テレビ)、1985年に『ニュースステーション』(テレビ朝日)が始まります。各ジャンルで伝説の番組が生まれた時代と言っても過言ではないでしょう。
 また、ドラマでは、1980年代前半には、家族をテーマとした『北の国から』(フジテレビ)や最高視聴率62.9%という驚異的な数字を記録した『おしん』(NHK)が話題になりましたが、80年代後半には、バブル景気に呼応してトレンディドラマが生まれ、物語だけでなく、流行のファッション、都会的な店や遊びなど、テレビに映る華やかな世界に多くの若者が夢中になりました。
 さらに、個性的なCMが次々と流れ、キャッチコピーは流行語に選ばれ楽曲は大流行しました。近年、この時代の楽曲は再び注目を集めており、TikTokや音楽配信サービスの発達により、Z世代を中心に広く浸透しています。