テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

テレメンタリー2011 “3.11”を忘れない14 母親たちの選択 放射能に引き裂かれた暮らし

番組ID
206389
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2011年11月06日(日)01:50~02:20
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
ondemand_video
報道・時事
放送局
福島放送(KFB)
製作者
福島放送(KFB)
制作社
福島放送(KFB)
出演者
ナレーション:笠置わか菜
スタッフ
撮影:湯峯隆一、編集:湯峯隆一、音声:野村努、CG:山崎菜穂子、音響効果:番匠祐司、MA:安部瞳、題字:千葉清藍、プロデューサー:高橋良明、取材:笠置わか菜、構成:笠置わか菜
概要
東京電力福島第一原発から50キロ離れた福島県郡山市。警戒区域や計画的避難区域の外ではあるが、原発事故から半年が経った後も一時間当たりの放射線量は0.9マイクロシーベルト前後から下がらない。福島を離れるか、福島に留まるか。原発事故以降、放射能に翻弄されながらも、それぞれの家族がそれぞれの答えを見出している。「普通」の暮らしを奪われた二つの家族を通じて、福島の今を伝える。

同じ年代の公開番組

どーんと鹿児島 パソコンをキャンバスに

ひたすらにマウスを動かす。視線の先の画面には迷うことなく線が引かれ、色がのせられていく。鹿児島県奄美大島の養護学校に通う高校生・屋嘉比寛くん。彼にとってマウスは筆、パソコン画面はキャンバスだ。寛(ひろし)くんは高機能自閉症。一つのものへのこだわりが強く、人とコミュニケーションをとることが上手ではない。口数も多くない。けれど、彼の描く絵は饒舌だ。◆漆黒の闇、色が咲き乱れるように植物が浮かび上がる「奄美の夜の森」。緑の中を地平線の向こうまで一筋の道が続く「奄美の風」。煌く星の下に一羽のアカショウビンが凛と立つ「満天の奄美」…。鮮やかな色彩と大胆な構図、緻密な描写が、寛くんの絵の特徴。題材になるものは様々で、島の風景や動植物、好きな歌手など、記憶に強くとどまったものを何枚も何枚も描く。◆高機能自閉症は知的な遅れを伴わないために、見た目にはわかりにくい発達障害。こだわりの強さはわがまま、パニックは忍耐の欠如…。母親の厚子さんもそう捉えていた。学校から逃げ出したり、暴れてガラス窓を割ったり、家族にとっては闘いのような日々。自閉症と診断された時、厚子さんはいろんなことが腑に落ちた。「これで1からスタートが切れる」「絵は彼にとっての言葉だから」厚子さんは寛くんが自由に絵を描ける環境を整え始めた。◆番組は、パソコン画面の上に生み出されていく作品と、一人の少年の成長を記録した。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組