テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

墨魂の尽きるまで ~ALSの書道教師が問う、生きること~

番組ID
217151
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年05月23日(日)16:00~16:55
時間(分)
48
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
テレビ大分(TOS)
製作者
テレビ大分(TOS)
制作社
テレビ大分(TOS)
出演者
ナレーション:御手洗慶子
スタッフ
企画:須賀則友、撮影:須賀則友、編集:卯月潤、ディレクター:牧野夏佳、プロデューサー:工藤崇之、チーフプロデューサー:小野宏治
概要
大分県立中津北高校の書道教師・渡辺郁靖さん。2019年に徐々に体の自由が利かなくなる難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された。明確な治療法は確立されておらず、日に日に体が変化する恐怖と先が見えない不安に襲われる。そんな中、渡辺さんは教え子であるテレビ大分の報道カメラマンに「これからの自分の姿と気持ちを映像に残してほしい」と依頼した。学校では懸命に生徒の指導を続けるが、症状は徐々に進行していき、2020年には断腸の思いで教壇を離れた。37年間の教師生活最後の日、渡辺さんは力を振り絞り、生徒へのメッセージを伝えた。休職後、渡辺さんは家族に支えられながらも闘病生活を続けていた。また家族も変わり果てた父親の姿に複雑な気持ちを抱えながらも目標を持って生きてほしいと支え続けていた。そんな中、渡辺さんの中に、「病気のことを多くの人に知ってもらい、差別や偏見を無くしたい」という思いが芽生え始め、講演活動を始める。難病と向き合い、「墨魂の尽きるまで」生き抜く覚悟を決めた渡辺さんの1年半を追った。

同じ年代の公開番組

ytvドキュメント 学校安全の現在地 ~附属池田小殺傷事件から20年~

大阪教育大学附属池田小の眞田巧校長(53歳)は2021年4月、新たに赴任した教師たちを校舎1階に集め、20年前の事件について語った。2001年6月8日、2時間目が終わる午前10時10分過ぎ、開いていた通用門から刃物を持った男が侵入し、児童8人の命を奪った。眞田校長は、この学校に唯一残る事件を知る人物である。当時は6年生の担任として子どもたちの誘導にあたったが、事件が起きた教室付近で救護にあたることはできず、自分の行動が正しかったのかと、今も消えない思いを抱いている。ほかにも、子どもの救護に当たった教師や、イスを持って男と対峙した教師も取材。共通して持っていたのは、「子どもたちを守ることができなかった」という、深い悔悟の念だった。番組ディレクターは、事件当時、附属池田小の5年生であった。取材を始めると、附属池田小では、年5回以上の訓練や、全国でも珍しい「安全科」の授業などを通して、事件の記憶と向き合い続けていることが分かった。しかし、取り組みは全国共通ではない。教育現場の「学校安全」はまだ、試行錯誤が続いている。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組