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ニュース映画

毎日世界ニュース 390 雪国のお医者さん

番組ID
N00702
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上映日
1959年01月28日(水)
時間(秒)
177
カテゴリ
地域
概要
新潟県栃尾市にある栃尾郷病院は、親病院として雪深い山奥の集落にへき地診療所を設けて、無医村解消の努力をしている。新潟県のほぼ中央部、守門岳の連山に囲まれた山間にある西谷診療所もその一つ。ここの先生は、村の人たちに温かい奉仕の手をさしのべている。今日は往診日。吹雪をついて人力車ならぬ人力ソリで患者の家へ。また、カンジキで雪を踏み分け、谷を渡り山を越えて、患者の待つ家へ向かう。大雪の中をわざわざ来て下さったと冷酒でもてなされる先生。こうして長い冬の間、雪国のお医者さんは村の人たちの感謝のうちに、昼も夜も診療を続けているのである。

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毎日世界ニュース 406 ゆらぐ専売制度

瀬戸内海沿岸では流下式という新しい製法を取り入れて、塩の生産はようやく最盛期に入ろうとしているが、一方では、塩の生産過剰のため、整理の対象となった弱小塩田は、今途方に暮れている。伊達政宗の時代から300年の歴史を持つ、宮城県の渡波塩田もその一つ。入浜式という昔ながらの製法では、コストが高くついて外国から安く入る塩に太刀打ち出来なくなったのである。戦後塩不足の時代、増産また増産に追われたのも今は昔の夢。再建も補償もメドがつかぬまま、塩を炊くカマドの火は絶えて、塩田はペンペン草の生え放題。見捨てられてゆく弱小塩田の悲哀である。一方、アルコールは需要減のため、宮崎県の小林工場は経営合理化のため民間払下げと決定。120名の従業員たちは死活問題だけに払下げ絶対反対。市役所に陳情に押し掛けて深刻な表情だ。同じ民間払下げの悩みを持つ福岡の国鉄志免炭鉱の従業員たちも、応援に駆けつけ、払下げ反対の共同闘争を打ち出した。その場へ視察に現れた通産局の役人が、写真を撮ったというのでフィルムを巻き上げられる始末。赤字を抱えた専売制度の危機は、経営合理化の名のもとに、こうした弱小企業へのシワヨセとなって表われて来たようである。


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