テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

録音風物誌 市電の呼吸に全集中

番組ID
R23830
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2022年04月03日(日)18:30~18:40
時間(分)
9
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
熊本放送(RKK)
製作者
熊本放送(RKK)
制作社
熊本放送(RKK)、地方民間放送共同制作協議会
出演者
ナレーション:福居万里子
スタッフ
企画:中村レン、構成:中村レン、技術:山下桂一
概要
熊本市電が登場したのは98年前。熊本市民にとっては欠かせない交通手段のひとつである。この市電に年間300日以上乗ってきたという中村弘之さん(85歳)は、毎回独自の「乗車メモ」をとり、運転士の名前とともにその運転技術やアナウンスなど勤務評定的な内容を記録している。この中村さんがある日出会ったのは、「いつ止まったか分からないくらいのブレーキ技術」をもった江崎運転士。調べてみると熊本市電には「カーブの帝王」や「新幹線並みのスムーズな発車」など職人肌の運転士がそろっている。およそ100人ほどの運転士たちは、乗客の安全と快適さのために日々技術を磨いていた。日頃なかなか気づかない「当たり前の安全」に力を尽くす運転士。電車の音に耳を澄ますと、脈々と受け継がれている運転士の誇りを感じることができた。2022年録音風物誌コンクール最優秀賞受賞。

同じ年代の公開番組

ドキュメント 加害者家族

夫が特殊詐欺事件で逮捕された女性。彼女は「『加害者の家族なんだから』と言われるが、私たちは本当に何も知らなかった」と訴える。しかし事件後、噂は広がり、自宅はすぐに特定された。誹謗中傷、娘へのいじめ、そして事件の記事はSNSで全国に拡散され、一家は社会から分断されていった。女性は「原因はマスコミが実名で報道したこと」と話す。加害者家族を守るために、“匿名報道”に舵を切った新聞が愛媛県の小さな町に存在していた。36年前のことだ。その思いを受け継いだ遺族は、ネット社会の今こそ、匿名報道が必要と訴える。日本には加害者家族を専門に支援する公的団体はなく、加害者家族という存在への社会の関心は薄い。加害者家族は徐々に社会から追い詰められていく。加害者は“家族との繋がり”が支えとなっている。妻と、塀の中の夫を繋いでいたのは、面会と手紙だ。しかし、逮捕から1年半経っても、女性が浴びる加害者家族という視線。多くの加害者が、家族や親戚から縁を切られているのが実態だ。“繋がり”が切れた時、加害者を待ち受ける末路はあまりにも切ない。夫が逮捕されて迎える2度目の春。葛藤の果てに、妻は一つの答えにたどり着いた。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組