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ニュース映画

毎日世界ニュース 434 作家は演技する

番組ID
N00890
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1959年12月02日(水)
時間(秒)
111
カテゴリ
文化・芸術
概要
非芸術祭参加と銘打って、1959年も恒例文士劇の稽古が始まった。第41回直木賞作家の平岩弓枝・渡辺喜恵子両女史や平林たい子さんら女流の中に、坊主頭「女無用」の五味康祐さんが女形になって特別参加するのは「娘道成寺」。こちらは長袴をつけて、ぐっと本格的な「寿曽我対面」の立ち稽古。久保田万太郎さんの工藤祐経、舟橋聖一さんの曽我十郎祐成、曽我五郎時致は中野実さん。俳優入門で話題をまいて、すっかり演技づいた三島由紀夫さんは弁天小僧の大役。そばで気を揉む三島夫人。浪人姿が板に付いた松本清張さん。女姿の加藤芳郎さんや五味さんに、毒気をぬかれた形の今東光さん。年に一度のお道楽もだんだん病膏肓に入って来たようだ。

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毎日世界ニュース 413 ガス地帯を行く 新潟

新潟市では梅雨の訪れとともに市内のあちこちに浸水がみられ、年ごとに低くなってゆく地盤が大きな問題になっている。護岸工事も急ピッチで進められているが、追い付かないのが現状のようだ。このあたり一帯は日本有数の天然ガスの宝庫として知られ、ガスの開発による地下水の大量汲み上げが、地盤沈下の原因ではないかといわれている。しかし只より安いものは無いと田んぼのわきにも自家用タンクが備えられ、豊富に供給されるこのガスのお陰で、農家は都会並の文化生活が出来るとほくほく。街にはガス充填所が有り、市内を走るバスも、ボンベを横腹に抱え込んだトラックも、また乗用車まで天然ガスで間に合うガソリン不要の燃料天国である。工業用のガスの汲み上げも盛んに行なわれており、日本ガス化学工業では地盤沈下に無関係といわれる水を含まない構造性ガスの発掘に成功した。こうして採取されたガスは工場に送られ、化学工業のメッカとして時代の脚光を浴びて来た。今遠く海外まで輸出される硫安の生産が急がれている。ガス産業とともに最近の発展を成し遂げた新潟市は、地盤沈下の重要問題を抱えて悲喜こもごもの今日この頃である。


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