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テレビ番組

幾千のときを超えて ハンセン病患者はなぜ解剖されたのか

番組ID
217101
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2023年05月27日(土)15:00~15:55
時間(分)
47
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
岡山放送(OHK)
製作者
岡山放送(OHK)
制作社
岡山放送(OHK)
出演者
語り:竹下美保
スタッフ
構成:梅沢浩一、音響効果:桧山賢至、MA:黒須智貴、撮影:浦上順司、編集:浦上順司、カメラ:小松原健司、カメラ:志水貴大、CG:加藤裕理、編成:中山裕美子、ディレクター:竹下美保、プロデューサー:小林宏典
概要
岡山県瀬戸内市沖の長島には、ハンセン病患者を隔離した2つの療養所がある。2021年、それらの療養所で亡くなった入所者を解剖したことを示す「解剖録」の存在が明らかになった。1834人分の解剖録が見つかった長島愛生園では、遺族の希望で、全国で初めて入所者の解剖の記録が一般公開された。1941年に55歳で亡くなった入所者・木村仙太郎さんの解剖録は、写真とともに展示され、人権学習に訪れる人たちに“誤った歴史を繰り返さないで”と訴えている。一方、もうひとつの療養所・邑久光明園は、1123人分の解剖録について、関係者の聞き取りや資料の解析などの検証を行った。約2年かけてまとめられた最終報告では、園での解剖は正当な同意を得ていたと見なすことはできないとして、重大な人権侵害であったと結論づけた。番組では、解剖に立ち会った医師や解剖の様子を見てしまったという元患者、遺族や専門家、様々な人の証言から、なぜハンセン病患者は解剖されなければならなかったのかを探る。90年の時を超えて出現した“解剖録”から、私たちに届けられたメッセージとは。

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