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テレビ番組

CBCスペシャル はたらく ―“大失業時代”の中で―

番組ID
204817
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放送日時
2009年05月29日(金)09:55~10:50
時間(分)
48
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
CBCテレビ
製作者
CBCテレビ
制作社
CBCテレビ
出演者
ナレーション:渡辺美香
スタッフ
撮影:山本佳史、撮影:丹羽真治、撮影:尾白敦、撮影:今井貴之、編集:伊地知義人、編集:村松善徳、音響効果:大川育三、題字:新田夕岐子、取材:有本整、取材:安部正実、構成:有本整、構成:安部正実
概要
日本は100年に一度と言われる大不況の中で、20万人もの非正規労働者が職や住まいを失う非常事態に陥っている。「はたらく」ことはどうあるべきことなのか、効率最優先になった現代社会の断面を提示する。◆寺坂さんは昨年派遣切りにあって失業し、身体障害者を介護するアルバイトで生活している。全くの未経験ではじめは意思の疎通も出来なかったが、いまはヘルパー2級の資格を目指している。寺坂さんに介助を依頼している阿倍さんは、脳性マヒの重度身障者。ほぼ全身が不自由だが、施設で暮らしながら働こうとしている。◆田村さんもまた派遣切りにあい失業した。自分がまとめ上げた仕事を正社員に教えるよう命じられ、それが終わると首を切られた。違法行為だと労働局に訴えた。33年間、ボランティアで失業者の相談に乗っている藤井さん。モノがあふれる中、貧困が広がっていくのは一体なぜなのか。自分も貧しい少年時代を送った藤井さんは、失業者を支えながら問い続ける。

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兵庫県神戸市に住む西村茂さんは、2004年、勤めていた三菱重工神戸造船所で行なわれていた「監理技術者資格者証」の不正取得をやめるよう、会社のコンプライアンス委員会に申し出た。が、社内に不正をもみ消す動きが出たため、国土交通省に通報するなどして問題の公表に踏み切った。その直後、西村さんは電気設備の設計担当を外され、書類整理や古い書類のワープロ入力などの雑用をするように指示された。さらにたびたび退職を迫られ、同僚からは無視される状態に。2年前には関連会社への出向を命じられ、現在は社宅などの清掃作業をしている。強いストレスのために体毛が抜け、ウツの状態にも悩まされ続ける日々だ。◆西村さんは高校卒業後、三菱重工神戸造船所で働き、種子島でのH-1ロケットの発射実験にも携わり、27歳の時には種子島の事務所長にもなった。「不正を告発するまでは順風満帆なサラリーマン生活だった」という。会社の不正を告発したために不利益をこうむることは納得できないと、2008年11月、三菱重工を相手に出向の取り消しと慰謝料を求めて神戸地方裁判所に訴えを起した。「今の仕事はこれまでのキャリアを全く生かすことが出来ず、明らかな報復人事だ」と憤る西村さんに、三菱重工側は「内部告発をもって社員を出向させたという認識はない」と闘う構えを崩していない。◆番組では、西村さんの内部告発から清掃業務に左遷されるまでの経緯や裁判の動き、それを支える家族の姿を追い、内部告発者に対する「見せしめ的制裁人事」の実態を明らかにするとともに、これまでの証言を織り交ぜながら、内部告発者の保護が不十分な「公益通報者保護法」のあり方も考える。


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