テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

窓をあけて九州 操さんの掛け干し

番組ID
205739
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2010年11月07日(日)10:00~10:15
時間(分)
13
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
南日本放送(MBC)
製作者
南日本放送(MBC)
制作社
南日本放送(MBC)
出演者
ナレーション:美坂理恵
スタッフ
美術:福崎麻美、音声:花北忠明、音声:男原健太、音声:日高圭介、カメラ:江夏豊、ディレクター:朝立明子
概要
「棚田んために生まれてきたようなあんべがします」ぴったりと水が張られた田んぼで田植えをしながらそう話すのは野上操さん。薩摩半島の真ん中、東市来町尾木場の棚田の田守人だ。◆標高325メートルの山の斜面に広がる尾木場の棚田。その中でもひときわ目を引くのが、操さんの全長200メートルもある田んぼだ。蛇行する田んぼの曲線に沿うように、春には一面にレンゲの花が咲き、田打ち、代掻き、田植えに稲刈り、そして秋には長い掛け干しを作る。その曲線は人の手と山の風景がつくる芸術品のようだ。◆尾木場の棚田は明治時代に野上休右衛門という農夫の手によって開墾が始まった。休右衛門は操さんの祖父・喜次郎の兄にあたる人物。山の湧き水とため池の雨水を頼りに、明治・大正・昭和と時代を経て石を積み上げ出来上がった棚田は「休右衛門新田」と呼ばれ、山の上の人々の暮らしを支えてきた。先祖が開墾したこの棚田の四季の営みを、操さんは半世紀以上の間、大切に守っている。◆しかしここ20年ほどで離農・離村が続き、集落の人口は30人に減り、平均年齢は70歳を超えている。跡継ぎの居ない操さんも、山のふもとの病院に入院する妻タミさんの看病をしながら農作業を続ける毎日だ。戦後まもなく結婚し、山の上で操さんと働き続けてきたタミさん。そのタミさんのために早朝から棚田へ出て作業し、午後からは病院へ通う。3年間ほぼ休むことなく操さんはこの生活を送ってきた。◆そして65回目の田植えが始まる一月前の5月…。山の上の棚田の四季と、そこに暮らす田守人の棚田への思いを描く。

同じ年代の公開番組

ザ・ノンフィクション 夜明けのラジオ

ラジオの深夜放送は、1960年代から若者の解放区として親しまれ、大勢のタレント、歌手、お笑い芸人がラジオ番組から羽ばたいていった。現在はNHKが「ラジオ深夜便」を連日夜の11時台から翌朝5時まで放送し、中高年を中心に推定で100万人の聴取者がいると言われている。人々がまだ深い眠りの中にいるころ、訳あって家族と離れて暮らす人、借金を返すために昼夜を問わず懸命に働く人、ベッドに寝たきりで病と闘う人、そんな人たちが、深夜のラジオから聞こえるDJの声と音楽に耳を傾け癒されている。◆文化放送「走れ歌謡曲」の金曜パーソナリティー・中尾美穂さんと、番組のリスナーで、曲のリクエストを送るトラック運転手の男性を取材。家族と離れて働く男性に、ラジオはほのかな希望を送り届ける。◆埼玉県狭山市にある24時間営業のコインランドリーを営む女性はNHK「ラジオ深夜便」を聞くのが日課。夜中の2時に、突然目を覚まし、息子が亡くなった場所に通う。一旦目が覚めるとなかなか寝付けないが、その孤独な時間を埋めてくれたのがラジオだった。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組