１９７８年に発足した「広島高校生平和ゼミナール」の３０年間の活動を追いながら、時代と共に変わりつつある原爆や平和への思いを探っていく。◆１８歳未満の自分たちを「子どもたち」と称してさまざまな活動を行ってきた。しかし、２００１年に「世界の子どもの平和の像」略して「せこへい」を広島に建設しようとしたとき「像を建てるのはムダではないか」「建てる意味があるのか」という反対意見に、誰も「建てる必要性・理由」を発言できる人がいなかった。「原爆投下は仕方がなかった」という声が大きくなってきたことも理由の一つ。議論を重ねるうち、子どもたちは「もう二度と核兵器を使わせない」という思いはみな同じはずだと気づく。

７年に一度、申と申の年に行われる諏訪御柱祭。血沸き肉躍る“天下の大祭”に、諏訪地方の人々は一気にエネルギーを爆発させる。御柱祭がなぜ諏訪人の心に深く入り込んでいるのか、その伝統はいかにして受け継がれているのかを問う。

こだわった照明、録音で実力派の歌手の歌をじっくりと聞かせる本格的音楽番組。「ＳＨＩＯＮＯＧＩ　ＭＵＳＩＣ　ＦＡＩＲ　２１」。（１９６４年８月３１日開始）◆ミュージックフェア・放送２０００回記念公開収録の模様を４週連続でおくる第四夜。曲目は、ＴＵＢＥ「きっとどこかで」、つんく「ひとりぼっちのハブラシ」、谷村新司「いい日旅立ち」、森山良子「さとうきび畑」。そして出演歌手全員による「ＳＩＮＧ」で終わる。司会は鈴木杏樹と恵俊彰。東京国際フォーラムで収録。

中尾彬と久保ひとみ、そして秋元啓二アナが、静岡県内その土地ならではの味を訪ね歩く「食紀行バラエティ」。◆地元の人が昔から愛する手作りの「わさび漬け」や、静岡市ならではの「親子丼」「静岡おでん」などを紹介。美食家の中尾と食に疎い久保・秋元とが掛け合いトークを繰り広げながら、地元の人々ともふれあう。

東海３県を中心に、昭和３０年代から平成初期の世相を振り返るミニ番組シリーズ◆トヨタ自動車の工場風景／足踏みミシン／繊維生産（戦後最高の繊維生産高を記録）／製陶

１９９５年の阪神淡路大震災から９年。最も被害が大きかった神戸市長田区で、復興へ歩み続ける人々の活動を追う。◆ＪＲ新長田南地域では、商店主たちでつくるまちづくり会社が地元の名物「ぼっかけ」を商品化して販売、「ぼっかけーず」という野球チームを結成した。また復興再開発ビルが次々に完成し、震災に耐えた店舗で営業を続けてきた商店主たちが戻ってきて新たな一歩を踏み出した。一方、震災で焼けた御管地区では、復興区画整理が進む中、住民達が地区をテーマにした「御管カルタ」を作り、高齢者たちを中心としたコミュニティの輪を広げている。

新車を購入し、故郷・高知を目指そうとしていた女性カメラマンは、ひょんなことから「人間カーナビ」と「式場から逃げ出してきた花嫁」を乗せることとなった。不思議な縁で出会った男女３人が東京から高知までをドライブするロードムービー。ＴＩＩＤＡ　ＰＲＥＳＥＮＴＳ。（２００４年１０月１８日～１０月２１日放送、全４回）◆最終夜「別れ道」。高知への道中、綾（小林聡美）、美香（市川実和子）、ナビオ（田辺誠一）の３人は、夕焼けのコスモス畑で記念撮影をしたり、星空の下で乾杯をし一緒にＵＦＯを呼んでみたりして、友情を深める。車は鳴門海峡大橋を渡り、四国八十八ヶ所巡りの巡礼の道に入った。たまたま止まったお寺のそばで、お遍路姿の男（ベンガル）に誕生日を言い当てられた美香は、「歩きなさい」と耳打ちされて驚く。やがて、車は山間の田舎道を抜けて、海が近い綾の実家に到着した。久しぶりの故郷・高知。迎える母（由紀さおり）の思わぬ態度に、何となく実家を避けてきた綾はある決心をする。３年も口を利いていない妹・由美（酒井若菜）との心の距離を縮めるために綾が取った行動とは…。

広島に原爆が投下されて２ヵ月、焦土の風景と苦しむ被爆者が日本人の手によって撮影された。現存する未編集フィルムに写された映像と現在の場所を対比し、広島の歴史とともに風化しつつある被爆の実相を伝える。