テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

RKKラジオ報道特別番組 真実を求めて ~免田事件が問い続けるもの~

番組ID
R24813
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2023年12月27日(水)21:00~22:00
時間(分)
59
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
熊本放送(RKK)
製作者
熊本放送(RKK)
制作社
熊本放送(RKK)
出演者
スタッフ
制作:江上浩子、構成:江上浩子、ミキサー:山下桂一
概要
1983年7月15日、34年以上死刑囚として獄中にあった免田栄さんが、国内で初めて再審で無罪となり釈放された。1948年人吉市で起きた一家四人殺傷事件の犯人とされた免田さんは、23歳で投獄され、何度も無実を訴え続けたものの一度言い渡された死刑判決は長年覆らず、やっと実現した再審で無罪判決を勝ち取った時には57歳になっていた。免田事件にかかわることのなかった制作者が、免田事件再審無罪判決40年を記念した特別番組の上映会に参加した。初めて見る番組を通して「なぜ無実なのに自白したのか?」「裁判にこれほど時間がかかるのはなぜなのか?」など事件に対する疑問が膨らむ。そして、その上映会での質疑応答で「免田が犯人」と主張する人がいることにも衝撃を受け、冤罪事件の罪深さを再認識した。そこで、免田さんの釈放後から取材を続ける3人のフリージャーナリストたちを訪ね、事件の概要や、なぜ警察、検察、司法までも誤ったのかをインタビューし、事件の構図を示した。また、獄中から家族や支援者に宛てた400通の手紙や、読破した1000冊の読書記録から、免田さん自身が「生きる意味」や「人間とは何か」を追究し続けた深層にも触れた。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(2024年報道番組優秀)、ギャラクシー賞(第61回選奨)

同じ年代の公開番組

こどものミライと不登校

2023年の北海道内の「不登校」の現状について取材、報告する特別番組。自身も2人の小学生の父親であるSTVラジオアナウンサーの吉川典雄が番組を進行する。◆取材班が訪ねたのは札幌市内にある星槎(せいさ)もみじ中学校。2014年に開校したこの中学校は、不登校児童生徒のために国が設置を進める、北海道唯一の「不登校特例校」である。不登校特例校とは、生徒一人ひとりに合わせた教育を行うことを文部科学省が認めた学校のことで、学習指導要領にとらわれず、学校側が生徒に合わせて教育課程を作ることができるのが特徴。校長は「生徒たちが自信を取り戻す学校にしたい」と話す。子どもたちの診療も行う精神科医、北海道教育委員会の担当者に、不登校の現状について解説してもらう。また、自ら生徒たちに「学校に来なくても大丈夫」と話し、その結果不登校が減少した中学校の校長や、ロケット開発や教育事業も手掛ける電機メーカーの社長に、多様な個性の子どもたちとの接し方について経験に基づいた話を聞く。目まぐるしく変化していく現代社会。「学校には行かねばならない」と思い続けている保護者や大人のほうこそ、考え方を変え、子どもたちと向き合う必要があるのかもしれない。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組