テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

新ふるさと百景 木の表情とカタチ ~安来市 木工芸~

番組ID
217087
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年06月13日(日)17:00~17:30
時間(分)
25
ジャンル
school
教育・教養
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
日本海テレビジョン放送(NKT)
製作者
日本海テレビジョン放送(NKT)
制作社
日本海テレビジョン放送(NKT)
出演者
ナレーション:定常菜都子
スタッフ
概要
時代の流れとともに消えようとしている、ふるさと島根・鳥取の素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを、映像遺産として後世に伝えるシリーズ番組。◆島根県安来市能義町で約50年続く門脇建具店。父の店を受け継ぎ、兄弟で切り盛りしている。建具の制作の傍ら、時間を見つけて弟の盛人さんが取り組むのは木工芸。木と木との組み合わせを見せず、彫りあとも感じさせない仕上げで、漆の深い色合いと木目が美しい作品を生み出している。木の表情を読み取り、芸術のような作品に仕上げていく、その姿に迫る。

同じ年代の公開番組

映像’21 新発見の価値 ~研究の対価を問う理由~

2018年、京都大学の本庶佑特別教授(79歳)は「がん免疫治療法の発見」でノーベル医学生理学賞を受賞した。免疫を強くする方法ではなく、免疫細胞にブレーキ機能があることを発見し、このブレーキを外してがんを攻撃する治療薬を完成させたのだ。薬の開発には小野薬品と米大手製薬会社と共に進め、2014年「オプジーボ」が誕生。産学連携の成功例と誰しもが思ったが、本庶教授は2019年小野薬品に対し訴訟も辞さない考えを示した。その理由は「特許料率の設定の低さ」だ。1992年「オプジーボ」の元となる分子を発見し、がん治療に応用できないか製薬会社を模索するなか、2006年に小野薬品と特許契約を結んだ。当時、日本では研究者の知的財産を守る専門家も少なく、企業と取り交わす特許料率は極めて低かったという。その後、特許料率の引き上げの交渉を進めるなか「オプジーボ」に酷似した薬を別の大手製薬会社が販売を始め、企業間の法廷争いになった。小野薬品は本庶教授に裁判協力を依頼。裁判の結果が出た際には小野薬品が得られた成果配分の40%を求め、了承を得て出廷し証言したという。裁判は小野薬品側の勝訴的和解に終わったが、後に示された配分の料率は1%だったと訴える。その後、小野薬品は特許料と配分の引き上げの代わりに300億円を京都大学に寄付する提案をしてきたが、合意には至らなかった。「研究の対価が正当に支払われていれば1000億円にのぼる」と本庶教授の担当弁護士は指摘する。本庶教授は研究者が得た成果は正当な対価として還元されるべきだと訴える。裁判という強硬手段に出た背景には、基礎研究者を守りたいという思いがある。がん医療を変えた免疫治療の開発者が新たに投じる一石の行方を追う。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
アイヌ アナクネ ピリカ アイヌって、かっこいい

関根摩耶さん(22歳)は、アイヌの文化が色濃く残る平取町二風谷出身。幼いころから「アイヌ語を話せる子ども」と周囲から期待されてきた。慶應大学に通う彼女は現在、SNSでオリジナルのアイヌ語講座を発信している。摩耶さんにアイヌ語を教えたのは父の健司さん。彼はアイヌとして初めて国会議員となった萱野茂さんからアイヌ語を学んだという。萱野さんから健司さん、そして摩耶さんへとアイヌ語は受け継がれたのだ。そんな彼女は中学時代、差別を恐れ自身がアイヌであることを隠していた。しかし、高校生の時に出会ったニュージーランドの先住民族から「アイヌ民族に誇りを持つべきだ」と教わった。彼女はいま、失われつつある言語を残そうとアイヌ文化の魅力を発信し続けている。アイヌ語を残すため新たな活動を始めた人もいる。北見工大で言語の研究をしているポーランド人のミハウ・プタシンスキさん。アイヌの人たちの音声をAIで解析し翻訳するシステムを開発した。自国の言葉を話せなくなった歴史を持つポーランド人だからこそ、言語を守りたい思いが強いという。ユネスコは2009年にアイヌ語が「消滅の危機にある」と指摘している。アイヌ語を後の世代に継承しようという2人の活動を通して先住民族のアイヌ語をどう残していけばよいのか問いかける。※タイトル「アナクネ ピリカ」の「ク」と「リ」は正しくは小文字


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組