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ニュース映画

毎日世界ニュース 411 韓国兵を助けた漁船員帰る

番組ID
N00793
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上映日
1959年06月24日(水)
時間(秒)
51
カテゴリ
社会
概要
1959年5月中旬、李承晩ラインの外で捕まった第二山王丸乗組員10名が、李承晩大統領の特赦で6月20日に下関港に帰って来た。1958年の秋、韓国警備艇を救助したお返しに、向こうでは特別待遇を受けおみやげをもらって帰国、一行は39日ぶりに家族や同僚に対面した。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)帰国問題で日韓関係の悪化している折から、この度は韓国側の意外な措置であった。

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毎日世界ニュース 437 1959年の表裏

1959年のニュース総集編。日本では皇太子さまの御成婚、清宮さまの御婚約と皇室ブームが起こった。ミス・ユニバースに児島明子さん。東京オリンピックの決定。山中毅、田中聰子の両選手はまたも世界記録を樹立。経済界は岩戸景気、特急「こだま」はスピード世界記録となかなか華やかなニュースがあった反面、不況の石炭界。国鉄志免炭鉱では民間払い下げに対して激しい闘争がおき、三池炭鉱も大量首切りで大きく揺れたまま年を越そうとしている。中小企業のストも目立って増え、労使の激突のすえ田原製作所では犠牲者も出た。災害も多く、中でも台風15号は空前の猛威をふるって東海地方を襲い、多くの被災者を生んだ。天災か人災か、死者行方不明5千名を出した伊勢湾台風は、防災のあり方に大きな疑問を投げかけた。知事選挙・参議院選挙の両選挙に勝った岸内閣、池田勇人を加えて内閣改造をした後に安保改定を打ち出したが、多くの批判を浴びた。これを機会に右翼があちらこちらに顔を出した。こうした中、最高裁は10年間揉め続けた松川事件に裁判やり直しの判断を下した。社会党大会は西尾末広除名をめぐって分裂し西尾新党が誕生した。この間、1機3億円のロッキード、1発140万円のサイドワインダー、にわとり3羽で200億円のベトナム賠償などを多数の力で押し切ってきた与党は、ついに国会デモ乱入事件を招いた。全学連の葉山岳夫・清水丈夫は抵抗のすえ逮捕された。注目された砂川判決は、米軍の駐留は違憲ではないとの結論となった。隣の中国では建国10年の歩みを祝った。また韓国側の反対で揉めた北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)帰還も、ついに船出した。しかし韓国からは依然抑留漁師が帰らなかった。国際政治はダレス長官の死で大きく変わった。フルシチョフ首相がアメリカを訪問し、続いてアイゼンハワー大統領が11ヵ国訪問の旅に立ち、西欧の首脳を集めて東西和解の道を求めた。いよいよ1960年の4月フルシチョフ首相を迎えて、東西首脳会談実現の運びとなった。


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毎日世界ニュース 406 ゆらぐ専売制度

瀬戸内海沿岸では流下式という新しい製法を取り入れて、塩の生産はようやく最盛期に入ろうとしているが、一方では、塩の生産過剰のため、整理の対象となった弱小塩田は、今途方に暮れている。伊達政宗の時代から300年の歴史を持つ、宮城県の渡波塩田もその一つ。入浜式という昔ながらの製法では、コストが高くついて外国から安く入る塩に太刀打ち出来なくなったのである。戦後塩不足の時代、増産また増産に追われたのも今は昔の夢。再建も補償もメドがつかぬまま、塩を炊くカマドの火は絶えて、塩田はペンペン草の生え放題。見捨てられてゆく弱小塩田の悲哀である。一方、アルコールは需要減のため、宮崎県の小林工場は経営合理化のため民間払下げと決定。120名の従業員たちは死活問題だけに払下げ絶対反対。市役所に陳情に押し掛けて深刻な表情だ。同じ民間払下げの悩みを持つ福岡の国鉄志免炭鉱の従業員たちも、応援に駆けつけ、払下げ反対の共同闘争を打ち出した。その場へ視察に現れた通産局の役人が、写真を撮ったというのでフィルムを巻き上げられる始末。赤字を抱えた専売制度の危機は、経営合理化の名のもとに、こうした弱小企業へのシワヨセとなって表われて来たようである。


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