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テレビ番組

虹色を追う男たち ~ペルシャの秘宝と友情~

番組ID
211506
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放送日時
2016年11月26日(土)16:00~17:15
時間(分)
66
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
school
教育・教養
放送局
テレビ愛知(TVA)
製作者
テレビ愛知(TVA)
制作社
テレビ愛知(TVA)、日経映像
出演者
ナレーター:世良公則
スタッフ
構成:福島弘子、撮影:高橋久志、撮影:谷口勝己、音声:秋田兼佑、EED:梅原康弘、EED:浅野豊、MA:牟禮康貴、音響効果:窪田英治、タイトル:入澤厚子、タイトル:永岡佑一、宣伝:横田由里香、宣伝:鈴木明子、コーディネーター:Zatollah Riazati、コーディネーター:中嶋英子、コーディネーター:島村友美、通訳:林健次、ディレクター:秋江守吾人、プロデューサー:板垣譲治、総指揮:小谷勝
概要
ラスター彩は表面が虹色に輝く陶器。ペルシャ(イラン)で生まれたが、700年前に技法が途絶えていた。故・加藤卓男さん(人間国宝)が1975年に世界で初めて復元に成功した。その技法を受け継いだ卓男さんの長男、七代加藤幸兵衛さんの元ヘイラン人陶芸家2名が修行に来た。イラン陶芸協会長のべフザド・アジュダリさんとカシャーン大学教授のアッバス・アクバリさん。幸兵衛さんは「ラスター彩が生まれたイランで、地元の人に復興してもらいたい」との思いで交流協会の設立に2年前から奔走。そして設立のめどが立った2016年、イランから2人を招待した。角度によって虹色に輝くラスター彩、かつてラスター彩の技法は陶芸に携わる一族の中での、内部機密だったとされ、僅かな陶芸家しか知らなかったといわれている。加藤さんが惜しみなく2人に伝えたラスター彩の技法、虹色を求めた3ヶ月間の様子と成果を伝える。

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許し難きを許す フィリピン収監旧日本兵帰国の陰で

1953年、太平洋戦争の激戦地・フィリピンで戦犯となった旧日本兵108人が、当時のキリノ比大統領に特赦を与えられ、帰国した。そのキリノ大統領に長年にわたって恩赦を訴え続けたのが、島根県安来市出身の画家・加納莞蕾(かんらい)。ふるさとに設けられた小さな美術館には、彼の洋画や日本画の作品と共に、228通の書簡、その返書73通が展示保管されている。◆フィリピンの戦犯恩赦については、モンテンルパの刑務所で死刑囚が作詞した歌「あゝモンテンルパの夜は更けて」が大統領の心を動かし、日本国内で盛り上がった助命嘆願運動の為だ、と考えられてきた。◆しかし最近の研究で、莞蕾の書簡はフィリピンの関係機関で大切に保管され、歌が日本でヒットする1年以上前に「キリノ大統領は新たな死刑の執行はしない」という意志を固めていたと記す大統領私設秘書の返書が確認されたのである。書簡の研究成果を総合して考えると、莞蕾が絵筆を折って「憎悪と報復の連鎖を断ち切る為に、許しがたきを許して欲しい」とした訴えに則した形で、大統領が“ゆるし”に至ったという姿が浮かび上がってくる。◆戦後70年を契機に、加納莞蕾のふるさとでは、彼の平和運動を見直そうという動きが高まっている。日本とフィリピンの友好の礎を築いた莞蕾。自らの生活をかえりみず、信念に従い、助命・平和運動に心血を注いだ知られざる市井の画家の思いに迫る。


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