穴の向こうは別世界 島原半島のぞきからくり物語 | ラジオ番組 |
番組ID | R21722 |
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放送日 | 2015.05.31 |
分数 | 33 |
ジャンル | ドキュメンタリー・録音構成 |
放送局 | 長崎放送(NBC) |
製作者 | 長崎放送(NBC) |
制作社 | 長崎放送(NBC) |
出演者 | ナレーション:寄川淑子、語り:林田繁和 |
スタッフ | ディレクター:藤井真理子、プロデューサー:中村毅 |
概要 | 鎖国時代、ビードロ・ギヤマンが長崎の出島を通して日本へと入ってきた。それらを加工して作られたレンズを使った大衆娯楽が、「のぞきからくり」である。屋台にレンズをはめ込んだ穴があり、のぞくと中に仕掛けられた絵が立体的に見える。独特の節にのせて語られる口上が、穴の向こうに広がる極彩色に彩られた別世界へと誘う。希少となったこの屋台と口上を、南島原市の「深江町のぞきからくり保存会」が守り伝えている。メンバーは8人、平均年齢は還暦過ぎ。日本各地に残る僅かなのぞきからくりは、口伝と見よう見まねで伝わってきため、口上ややり方が微妙に異なる。西洋の技術と日本の風土が結びつき、人々の生活の中で育まれた。戦後急激に衰退し、今やその存在すら忘れ去られようとしているが、保存会は雲仙普賢岳災害を題材に新作を創作したり、地元の学校やイベントでの実演など、地道な活動を続けている。その活動を通じて、のぞきからくりに興味をもつ若者も現れてきた。 |