「人気番組メモリー」は、広く教育・教養、家庭、エンターテインメント、ニュース・ショーなどの分野で話題になった番組を取り上げ、出演者や制作スタッフから制作当時のエピソードや裏話を聞く公開トークショーです。
第11回は、1964年に始まり現在も放送中の長寿番組「題名のない音楽会」(テレビ朝日)を取り上げ、番組ゲストとしてもおなじみの音楽家と、制作に携わるスタッフを迎えて、半世紀もの間愛され続けている音楽番組の魅力を紐解きました。
※2014.2.11 終了しました。セミナーの抄録をこちらに掲載しています。
<番組概要>
クラシック界の大御所から若手まで、多彩なゲストによる演奏とトークで、ジャンルを問わず上質な音楽を伝える。「ページを1枚めくる」をコンセプトに、楽曲をさらに掘り下げ、「もっとこの先を知りたい」という好奇心をかきたてる、50年目を迎える長寿番組。(1964年8月1日~放送中/テレビ朝日)
<セミナーのようす>
テーマは「半世紀もの間愛され続けている音楽番組の魅力」。冨田と初代司会者の黛敏郎氏は当時同じマンションに住んでおり、「エレベーターの中で企画の打診をされたこともあった」と笑う。番組内で「クレーマーちさ子教授」を演じている高嶋は「高尚と思われているクラシック界のおかしな部分やスキャンダルを知れば身近になる」と話す。多くの人に音楽を楽しんでほしいと、シャンソンや演歌などクラシック以外も取り上げ、常磐津とロックのコラボレーションなど新たな挑戦を続けてきた。「50年前に生まれたフリージャズは、当時は雑音の一種とさえ思われていたが、今やその手法を引き継ぐ若者が出てきている。音楽界のあるジャンルの誕生と継承が行われるのが"50年"の意味。番組でそれを伝えられれば」と鬼久保。高嶋による生演奏というサプライズもあり、来場者は美しい音色に聞き入っていた。(応募者数1402名)