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ラジオ番組

報道特別番組 語り継ぎたい戦争の記憶

番組ID
R23494
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放送日時
2021年05月23日(日)20:00~20:48
時間(分)
48
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
山口放送(KRY)
製作者
山口放送(KRY)
制作社
山口放送(KRY)
出演者
スタッフ
制作:千田正秀
概要
戦後75年を迎えた2020年夏、山口放送ラジオではリスナー自身、または家族の「語り継ぎたい戦争の記憶」を募集した。寄せられた33編の戦争体験はレギュラー番組の中で紹介したが、中でも印象に残った二つの戦争体験を本人に改めて取材し、特別番組として再構成した。◆前半は日中戦争に従軍した男性の日記を朗読。「死」が身近にありながら日記は淡々と事実を綴っている。父親の従軍日記を見つけ、本にまとめた娘の福井敏江さん(77歳)に戦争や父親への思いなどを語ってもらった。◆後半は長崎で被爆した女性(匿名・85歳)の手記に本人のインタビューを加えて構成した。小学生だった少女が日本の敗戦を信じられなかったことや、家族の多くが「癌」に苦しみ亡くなったこと、そして自身も今、原爆症の「病」に侵されていることを歴史の証人として語ってもらった。

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国後島に生まれ育った女性の証言を中心に、終戦後も「戦争」に翻弄されたある家族の現実を伝えるドキュメンタリー。当時の様子をドラマ仕立てにして構成されている。◆根室市に住む矢萩トクさん(82歳)が生まれ育ったのは、北海道国後郡泊村。現在はほとんど知られていないが、国後島の泊村は北方領土4島の中心的な街で、終戦まで日本人が生活を営み、活気にあふれていた。その泊村に、トクさんは9歳まで暮らした。太平洋戦争終結の直後、その生活は一変する。戦勝国アメリカではなく、ソビエト連邦(当時)の兵隊が島に上陸したのだ。実効支配を続けるソ連兵による略奪、誘拐など様々な危機と隣り合わせの日々が始まる。やがてトクさんの家族は島を離れ、根室に引き揚げた。引き揚げる途中サハリンで妹を亡くすなど、トクさん家族の苦労は泊村を離れてもしばらく続いた。◆現在、故郷の国後島が見える根室市で暮らすトクさんは、今でも時折、当時の夢を見るという。解決の兆しが見えない領土問題の現状と自身の年齢を考えた時に、トクさんの中に「帰省」をあきらめる気持ちも生まれ始めた。2020年(令和2)3月現在、北方領土を拠点に生活していた元居住者は、あわせて6,097人。平均年齢は84.4歳である。


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