テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

YBCラジオスペシャル 花は咲けども ある農村フォークグループの40年

番組ID
R21277
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2014年05月31日(土)19:00~19:50
時間(分)
49
ジャンル
music_note
音楽
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
山形放送(YBC)
製作者
山形放送(YBC)
制作社
山形放送(YBC)
出演者
影法師、ナレーター:松下香織
スタッフ
ディレクター:伊藤和幸、プロデューサー:伊藤清隆
概要
山形県長井市のフォークグループ「影法師」は、結成40年の“おやじ”4人組。メンバーの二人は専業農家で、地方、農業の現場から社会を風刺する歌を紡ぎ出してきた。代表作「白河以北一山百文」では「原発みたいな危ないものは 全て東北に押し付けて 浮かれて暮らすのは東京の人だけ(標準語訳)」と歌った。それから20年後、福島第一原発の事故が起きた。メンバーは心配が現実になったことにおののき、自分達の非力を悔やんだ。そして2年後、「花は咲けども」を発表した。震災復興支援ソング「花は咲く」へのアンチテーゼだ。「国や財界は原発事故を早急に幕引きしたいのでは」と感じた彼らは、この曲を歌いながら、事故を風化させてはならないと訴える。「花は咲けども 春をよろこぶ人はなし 毒を吐き出す土の上 うらめし、くやしと 花は散る」。直接的な被害を受けていない者が福島の被災者の心情を歌っていいのか、という後ろめたさや葛藤があった。しかし、「東北で誰かがものを言わない限り、福島は完全に見えなくされてしまう」。福島の避難区域に今年も桜は咲いたが、愛でる人の姿はない。影法師は、この曲を多くのミュージシャンと歌い広めていくプロジェクトを始めた。影法師の歌を通して“東北と中央の理不尽な関係”を浮き彫りにし、「花は咲けども」に込めた思いを伝える。
受賞歴
ギャラクシー賞(第52回大賞)、放送文化基金賞(第41回最優秀賞)、日本民間放送連盟賞(第62回教養番組部門優秀)、日本放送文化大賞(第10回グランプリ候補)

同じ年代の公開番組

TOKYO FM特別番組 これからを見つめて ~LOVE&HOPE 3年目の春だより~

東日本大震災の発生以来3年、平日の毎朝放送を続けている復興支援番組「LOVE&HOPE」の特別番組。これまでに出会った被災地の若い世代の足跡をたどり、課題と現実を浮き彫りにしつつ、復興に向かう彼らの声を伝える。◆震災と原発事故の後、福島県大熊町から長女と長野県に移り住んだ木村さんは、持続可能なペンションの開業に奔走しながら、現在も毎月大熊町に足を運び、行方が分からないままの次女の捜索を続けている。木村さんから次女への手紙をパーソナリティが朗読する。また、テレビドラマ「あまちゃん」で一躍注目を集めた岩手県の三陸鉄道から、震災学習列車の模様をレポート。震災が起きた時刻には岩手県釜石市の鎮魂の鐘と共に黙祷を捧げる。最後は岩手県大槌町で震災語り部ガイドを務める高校生の小林さんが、どんな町と自分の未来を心に描いているのか、亡き祖母へ綴った手紙を自身で朗読する。パーソナリティのロバート・キャンベル氏は、「声は力を持っている。東北は遠くにあると感じるが、声でつながることができる」と語る。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組