ＴＯＫＹＯ　ＦＭが１９９０年から続けている環境問題への取り組み、アースコンシャス活動。その中でメインアクトとして１９９０年から毎年４月２２日のアースデーに行われているのが「アースデー・コンサート」である。音楽を通して「地球を愛し、感じるこころ」を世界の若者に伝えている。今回の出演者は、この活動の趣旨に賛同したシンガーソングライターの倉木麻衣。歌と共に地球環境への思いを、観客とリスナーに語りかける。曲は「Ｎｅｖｅｒ　Ｇｏｎｎａ　Ｇｉｖｅ　Ｙｏｕ　Ｕｐ」「Ｆｅｅｌ　Ｆｉｎｅ！」「Ｃｈａｎｃｅ　Ｆｏｒ　Ｙｏｕ」ほか。コンサートの模様は、日本全国と世界各国で放送された。（６０分の編集版を公開）

カリスマミュージシャンとして注目される長渕剛氏と、映画評論家佐藤忠男氏へのインタビューを中心に、普段、身近すぎてあまり真剣に考えることのない「平和」について考える。映画「男たちの大和・ＹＡＭＡＴＯ・」の主題歌を担当した長渕氏の平和に対する熱い想い。そして、太平洋戦争中に一人の少年として生きていた佐藤氏のリアルな体験と、大人になってから客観的に捉えた戦争論。それぞれの分かりやすく、心にしみる話と、平和をイメージさせる音楽で構成する。そして最後に、現代に生きる私たちのこれからの課題を探る。ナビゲーター：渡辺裕介

２００６年５月、日米両政府は「沖縄の負担軽減」をキーワードに在日米軍の再編に最終合意した。その結果、岩国は新たな負担を押し付けられる。人口過密地にある厚木基地の空母艦載機部隊が、地方都市の岩国に移転してくるのだ。地元を無視して進められる再編計画。これまで米軍基地に協力的とされていた岩国の市民達が初めて声を発した。移転計画の是非を問う住民投票では、投票者の９割近くが反対票を投じた。在日米軍基地を抱える自治体、そして基地と向かい合いながら暮らす市民達の目線で在日米軍の存在を考える。

老人福祉施設を舞台に「闇に閉じ込められる」というラジオ的な設定で展開するドラマ。脚本：佃典彦（劇団Ｂ級遊撃隊）。出演：大滝秀治、安田正利、塩屋洋子、披岸喜美子ほか。◆名古屋市にある老人福祉施設「万寿園」。レクリエーションルームでは、夕食後の健康体操の真っ只中。新人職員・河野俊一は一刻も早く帰りたいと気が急いでいる。今日は恋人の誕生日。約束の時間はもう過ぎているのだ。◆その時、名古屋を震源とする巨大地震が東海地方を襲う。崩れ落ちる建物、寸断される交通網。崩壊した万寿園の「奇跡の空間」に、５人の老人と河野が生き残る。◆戦争、家族、恋…。闇の静寂の中、老人たちは自分の人生を語り始める。それも束の間、容赦なく襲いかかる余震。瓦礫に閉じ込められた彼らに果たして救援はやってくるのか…。

日本を代表する世界的ジャズ・ミュージシャンの秋吉敏子。２００６年は音楽生活６０周年、アメリカでの音楽生活が始まって５０周年という節目の年にあたる。その輝かしい音楽人生を、彼女自身のトークと音楽で振り返る。聞き手はジャズ評論家の児山紀芳。（全４回）◆最終回は、大きな影響をうけたルー・タバキン、デューク・エリントン、チャールズ・ミンガス、バド・パウエルへの思いやエピソードを聞く。秋吉さんはジャズを捨てようと思ったこともあったが、その時励ましてくれたのがタバキンだった。バド・パウエルからは演奏法で大きな影響を受けたという。

ＲＳＫ山陽放送ラジオ、毎週月～金曜日午前放送の生ワイド番組。野菜ソムリエでもある三宅八重子を進行役に「からだとこころの元気を育てる」をテーマにして送る。（２００６年４月３日放送開始）◆この日の中継車・ラジまるレポートは『こどもを守るｅキャンペーン』として、岡山市内の幼稚園保育園を訪問。人気コーナー「からだにいい話」は心療内科の話題。「みんなの質問箱」では季節の話題として“蜂”を取り上げる。メール、ファックスの募集テーマは「自慢できること、特技」。

日本を代表する世界的ジャズ・ミュージシャンの秋吉敏子。２００６年は音楽生活６０周年、アメリカでの音楽生活が始まって５０周年という節目の年にあたる。その輝かしい音楽人生を、彼女自身のトークと音楽で振り返る。聞き手はジャズ評論家の児山紀芳。（全４回）◆第１回は、生い立ちやジャズ留学のころの話を聞く。秋吉さんは少女時代を過ごした旧満州でピアノとの出会い、戦後引き揚げた大分・別府の米軍キャンプで音楽家としてのスタートを切る。そして２６歳の時、ボストンのバークリー音楽院に日本人として初めてジャズ留学する。

日本の近代奇術の草分けである松旭斎天一（１８６３～１９１２）は福井市出身。しかし生誕から１５０以上経った現在では、福井市民でさえその名を知る人は少ない。番組では当時の資料を読み解き、研究者や関係者の証言を基に構成し、稀代の奇術師・松旭斎天一の魅力を伝え残す。◆日本奇術協会会長の北見マキさんは「松旭斎天一がいなければ、今につながる奇術の発展はなかった」と断言する。いま協会に「松旭斎」と名の付くマジシャンは１４組いるが、天一の流れを受け継いでいるのは唯一人。ポールモーリアの「オリーブの首飾り」を初めてＢＧＭに使った松旭斎すみえさんは「本流でない」ことを語ってくれる。天一の流れを汲む奇術師、それは松旭斎広子さんだ。広子さんは「一門がいなくなったのは時代の流れ」とつぶやきながら、それでも名前を守っていきたいと語る。◆番組には愛知江南短大教授の河合勝氏が解説出演。天一関係のポスターやプログラム、写真を数多く収集している研究者である。解説を基に、当時のステージを架空実況で再現していく。天一が東京・歌舞伎座で行った口上の原稿からは、奇術に取り組む真摯な姿勢が伝わってくる。それは時を超えて今のマジシャンへ向けたエールにも聞こえる。その他、マジック用品会社のテンヨーや福井市立郷土歴史博物館、されに天一が眠る菩提寺を取材し、今に生きる天一の息吹きをさまざまな角度から探る。