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ラジオ番組

美保関事件 ~時の足音 今聞こえたり~

番組ID
R02878
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放送日時
2006年11月19日(日)16:20~17:00
時間(分)
40
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
山陰放送(BSS)
製作者
山陰放送(BSS)
制作社
山陰放送(BSS)
出演者
スタッフ
構成:荒井由岐子、構成:荒川和也、演出:荒井由岐子、演出:荒川和也、制作:荒井由岐子、制作:荒川和也、制作:大沢忍
概要
昭和2年8月、島根県美保関沖で深夜の演習中に4隻の軍艦が衝突し、119人が死亡するという旧海軍史上未曾有の大惨事が発生した。軍事上の秘密に阻まれこの事件は謎に包まれていたが、沈没した駆逐艦艦長の遺児が事件の詳細を調べ、ノンフィクション小説として発表した。◆文芸春秋・元編集局長で松江市の観光文化プロデューサーの高橋一清氏がこの小説と出会ったのをきっかけに、島根県内での関心も高まり、事件ゆかりの地では記念碑の建立、著者を招いての講演会も開かれた。番組では著者・五十嵐邁氏の鎮魂の旅を軸に、謎に包まれていた昭和史を見詰め直す。BSSラジオドキュメンタリー。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第55回教養番組部門優秀)

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ピノキオの足になったけれど

今年春、大阪市内のステージに、コンテンポラリーダンスを踊る大前光一さんの姿があった。大前さんは3年前の交通事故でダンサーとして大切な左足を失なった。事故の大きなショックの中で、彼を支えたのは「ダンスをしたい」という強い気持ちだった。尊敬するダンサー、Noism(ノイズム)の金森穣さんの言葉が、彼を勇気づけた。大前さんは驚異的な回復力で、義足でのダンスが可能となった。◆障害を負ったことで、大前さんは逆に身体表現としてのダンスに対する考え方を深化させた。日本舞踊、能、世阿弥の花伝書など日本の伝統舞踊の世界にも関心が深まった。◆ダンスをする一方で、生活を維持しなければならない。交通事故の加害者が夜逃げし、賠償は無い。大前さんは生活のため、睡眠時間を犠牲にして3種類の仕事をこなしている。徒歩で小荷物を集配する仕事は義足の足にこたえる。仕事のすき間を捻出し、ダンスに取り組む。大前さんにとってダンスをしている時間が一番充実している。◆障害を持つ身体は大前さんを制約している。しかし彼はダンサーにとって致命的といえる足に障害を受けたことを貴重な体験として受け入れ、制約されることで、時間、動作、物事、人生の大切さを感じている。大前さんは障害を負ったことで、知りえなかったダンスの境地を開拓し、新たなダンスを創造しようとしている。◆ラジオ大阪特別番組。


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