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ニュース映画

毎日世界ニュース 427 建国十周年を迎えた中国

番組ID
N00861
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上映日
1959年10月14日(水)
時間(秒)
135
カテゴリ
国際情勢・海外
概要
中国の建国10周年記念祝賀大会は、新しく完成を見た北京の人民大会堂で1959年9月28日その幕を開けた。大会堂には1万人の参列者が席を埋め、世界80数ヵ国からも代表が出席して、毛沢東党首席や劉少奇主席にお祝いの花束が贈られた。30日にはアメリカ訪問を終えたフルシチョフ・ソ連首相も到着。周恩来首相と並ぶ北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金日成首相。ベトナムからはホー・チ・ミン主席など社会主義諸国の指導者が一堂に会して空前の盛況である。華やかな前夜祭のうちにいよいよ1959年10月1日、国慶節祝典の日を迎えた。この日新装なった天安門広場では、人民解放軍を先頭に参加各団体のデモ行進が繰り広げられた。たんたんたる長安路を道幅いっぱいに埋めて、50万市民の大パレード。その後に絢爛豪華な民族舞踊団が続く。こうして建国10年を祝う新中国の歩みは、秋晴れの北京の空のもと、高らかに団結と平和を謳い上げたのである。

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1959年6月25日、閣僚を入れ替えて守りを固めた岸信介内閣は、最大の関門、安保条約改訂問題を抱えて臨時国会に臨んだ。政府の防衛力強化の方針に、一周年を迎えた自衛隊習志野空挺団では訓練にも一段と気合いが入り、海上自衛隊には日米相互防衛援助協定による、戦後最大の国産駆遂艦「てるづき」も誕生した。同じ日、アメリカへ向かう練習艦隊と入れ代わりに、鹿児島港に日本の最南端与論島から平和行進が到着、原水爆禁止の悲願を込めて広島への歩みが続けられた。韓国(大韓民国)から米軍の撤退を求めて気勢をあげる北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の人々も、帰国を前に喜びの表情が溢れているが、この日は祖国の姿そのままに、南北入り乱れての朝鮮動乱記念日となった。防衛庁前には安保条約改訂反対のデモ隊が押しかけ、日比谷で全国統一行動日の中央大会が開かれた。防衛予算より米価の補償をと農民も立ち上がり、折りから開かれている米価審議会に適正米価を要求して農林省前へ坐り込みの作戦に出た。夜の街では全学連の学生たちがデモをくり返し、またしても警官隊と衝突し、この日のフィナーレは夜の更けるまで続けられた。1959年6月25日は、国の運命を決める多くの問題を抱えて悩む日本の縮図ともいうべき一日であった。


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