テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

videocam
ニュース映画

毎日世界ニュース 405 みちのくの愛鳥少年隊

番組ID
N00767
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1959年05月13日(水)
時間(秒)
140
カテゴリ
地域
概要
東北の港町、宮城県気仙沼市の山頂にある、ぼくたちの「インカ少年連合国」は、夢と希望にあふれた子供たちだけの集まりである。今日は新入隊員の歓迎式。先輩の激励の拍手を浴びたあと、インカ国の守り神、聖なる太陽に向かって誓いを新たにする。ぼくたちで建設したお城は「椋鳥図書館」。中では首脳会議が開かれて、隊長たちの胸に花をかたどった階級章がついている。ぼくたちの大事業の一つは、野鳥の保護観察。野鳥講座はいつも熱心な隊員で一杯だ。5月10日のバードデーには小鳥のお墓参りのあと、舟で橋の下の「いわつばめ」の数調べ。毎朝顔を合わすぼくたちの友だちだ。それぞれ有り合わせの板切れで作った手製の巣箱を持って、山では「むくどり」の家造りと観察。もう今では巣箱が600戸になった。また新しい「むくどり」が1羽住み着いたようだ。傷ついた小鳥も、ぼくたちインカ少年隊の愛情によって大空に帰って行く。

同じ年代の公開番組

毎日世界ニュース 418 松川事件裁判やり直し

昭和24年(1949年)8月17日午前3時9分、東北線上り旅客列車が突然脱線転覆。乗務員3名を死亡させた松川事件も、あれから丁度10年。1959年8月10日は最高裁の判決の日。無罪要求の行進が被告たちを先頭に続々と東京に入って来る。この日最高裁は異例の警戒ぶり、乗り込んで来た右翼が押し返され、一方では労働組合員たちも警官に阻止されて近づけず、遠くで公正裁判を要求。こうした騒ぎをよそに午前9時過ぎ、南門から傍聴人が静かに入廷。そのあと被告が続いて入る。やがて田中耕太郎最高裁長官も出廷して、午前10時3分、松川事件上告審の判決が下された。「原判決を破棄し、本件を仙台高裁に差し戻す」。裁判はまったくのやり直し。長い間ペンで共に闘ってきた作家広津和郎氏の感慨はひとしお。2審で死刑だった被告は「無罪でないのが残念だ」ともらせば、田中長官は「良心に従う裁判とは、どちらにも気兼ねなしにすることだ」と語る。しかし、さすがに10年ぶりに取り戻した被告たちの喜びは大きく、「松川公判を聞く会」に集まった数千人の労働組合員から、家族と共に祝福を受ける。無罪への明るい見通しに、歓呼の声は夜の街にいつまでもこだました。


videocamニュース映画