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ニュース映画

毎日世界ニュース 400 わが輩は週刊誌

番組ID
N00745
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1959年04月08日(水)
時間(秒)
133
カテゴリ
社会
概要
わが輩はいまをときめく週刊誌である。てんてこ舞の忙しさで生まれ、買い手も迷うほどの人気者だ。いまやわが輩の仲間も60種類、1千万部にも及ぼうとする人口過剰に、クスリ屋やパチンコ屋にまで同居。生存競争に勝つため賞金付クイズをつけたり、表紙の研究に余念がない。わが輩たちは、いたるところに横行し、子供にまで愛されるが、どうも読書以外の利用価値らしい。売れ残って、考案された週刊誌専用の袋作りの機械で、後まで役立つのはまだいいが、結局は読み捨てられるはかない身の上。浮ついたブームは勿論ごめん。わが輩はもっと落ち着いた交際を人間様としたいのである。

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毎日世界ニュース 429 スポーツの秋なれど

野球ファン待望の1959年プロ野球日本選手権シリーズ、南海対巨人の第1戦が10月24日大阪球場で行なわれた。南海は1回裏ランナー2、3塁のチャンス。巨人の投手は義原武敏、杉山光平打ってセカンドゴロ、土屋正孝のバックホームが遅れ、3塁から森下正夫がホームインして先制の1点をあげた。この回南海は野村克也のヒットなどで3点を追加。義原投手に代わって、今シーズン301勝の日本タイ記録をたてた別所毅彦投手が登場したが、寺田陽介がライト前にヒットして、この回一挙5点をあげた。試合は最終回。ランナーを2、3塁において巨人の反撃、南海の投手祓川正敏から土屋が左中間に大2塁打して2者ホームイン。続いて長嶋茂雄もレフトに2塁打してこの回4点を返し、3点差まで追いあげたが、結局10対7で南海が1勝をあげた。一方、26都府県の議員さんの野球大会の接待に、200万円におよぶ血税を使った東京都の税金の行方が問題となっている。東京のある高校では聖火リレーで始まる運動会で、若人の意気を天高く燃やそうという趣向。1959年10月25日、不人気を伝えられた第14回秋の国民体育大会は、小中高校生まで動員して、どうにか国立競技場を埋めて開会式が行なわれた。全国から16000名にのぼる選手が参加して、華やかな入場行進。水害のため愛知、三重、岐阜3県は欠場し役員だけが行進。続いて聖火が入場して大会気分は最高潮。ともかくも開会式だけは盛り立てようと、夕暮れまで数々の祭典の行事が繰り広げられた。翌26日から6日間にわたって競技が行なわれたが、開会式とうって変わりスタンドはがら空き。この立派な競技場に、5年後は東京オリンピック大会を迎えようとしている折りからこの有様では、日本のスポーツ界の先が思いやられる。


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