テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

テレメンタリー2020 “3.11”を忘れない80 高台はできたけど ~復興事業の誤算~

番組ID
214457
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2020年03月11日(水)01:56~02:26
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
東日本放送(KHB)
製作者
東日本放送(KHB)
制作社
東日本放送(KHB)
出演者
スタッフ
MA:加藤貴春、音響効果:片山由理、タイトル:前田力哉、タイトル:白土裕真、撮影:佐藤健二、編集:佐藤健二、ディレクター:古城博隆、プロデューサー:藤井尚弘、制作:阿部佳弘
概要
東日本大震災から9年。被災地では新たな街が生まれ、落ち着いた暮らしを取り戻す地域がある一方、過疎化に拍車がかかり、存続の危機に直面する地域も出てきている。山を切り開いてでも安全な高台を用意し、暮らしを復興させる。国の「防災集団移転促進事業」は手厚い予算と特例で推し進められたが、限界集落化は止められなかった。東日本大震災後、若い世代が次の震災に備え、将来の安全な暮らしを求めて地区外へと流出する「震災前過疎」と呼ばれる状況も起きており、危機感は強い。現地に駐在する学術研究員は、住民たちとともに「事前復興」の取り組みを進め、「創造的復興」を通じて「新しい東北」を創り出そうとしているが、国が掲げた東北の姿はまだ見えない。

同じ年代の公開番組

ザ・ノンフィクション 私、生きてもいいですか 心臓移植を待つ夫婦の1000日 後編

心臓移植の待機患者とその家族の、生きることへの渇望と心の揺らぎを追った3年間の記録を2回にわたって送る。◆後編。血液を送る心臓のポンプ機能が低下してしまう難病、「拡張型心筋症」と闘いながら心臓移植を待ち続ける容子さん(51歳)とクマさん(41歳)。2人の体には、補助人工心臓(VAD)という、モーターの力で心臓の動きを助ける機械が埋め込まれている。2011年に「植込み型VAD」が保険適用されて以来、心臓移植を待つ患者は急速に増え、今や心臓移植の平均待機年数は現在約6~8年という。移植待機2年半のクマさんは、VADのケーブルの入口から体に入った細菌が原因の感染症で長期入院を余儀なくされていた。妻の友子さんは夫の実家で暮らしながら、アルバイトを2つ掛け持ち、生活を支えていた。ある日、VADの中に血栓ができている疑いがあり、クマさんは機械自体を取り替える大手術を受けることになったが、術後に状態が悪化し、意識が戻らなくなった。一方、移植待機5年目を迎え、いよいよ移植の順番が近づいて来た容子さんだが、ある出来事がきっかけで深く心が傷つき、移植への心構えもままならない状態に陥る。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
忘れない3.11SP 海よ光れ ―最後の1年―

岩手県山田町立大沢小学校が、震災後の児童減少により2019年度で閉校することになった。大沢小では30年以上、「海よ光れ」というオリジナル劇を全校児童で演じてきた。明治三陸大津波や、大正時代のスルメイカの大漁など、大沢の歴史を祖父と孫との会話形式で描き、海の大切さを訴える劇である。秋の上演に向け、地域総出の総合学習が組まれ、漁業体験や小道具のスルメイカ作りを通して、子どもたちは物語の理解を深めていく。閉校に伴って劇の上演も最後になる。東日本大震災で大沢は95世帯中62世帯が全半壊。高台にある小学校は約5か月間、避難所になった。「海よ光れ」は翌年、上演が再開されたが、明治三陸大津波のシーンから、津波の悲惨さを伝える演出がカットされた。最後の演者である子どもたちは、6年生でも当時3歳。津波の記憶はほとんどない。最後の上演で津波の演技を復活するか、しないのか。決断は子どもたちにゆだねられた。2020年春、震災から9年、そして閉校の日が近づく。子どもたちは、先生たちは、地域の人たちは最後に何を思うのか。大沢小、最後の1年を追った。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組