北海道室蘭水族館で１０日間の徹夜取材の末、日本ではじめてアザラシ誕生の瞬間をとらえることに成功。生まれた赤ん坊は、純白の毛皮につつまれていて、この美しい毛皮のために誕生直後のアザラシが世界中で次々と殺されてきた。オホーツクの流氷で生活するアザラシの生態を紹介しながら、生命の大切さを訴える。

表向きは南町奉行所同心の中村主水、飾り職人の秀、浪人の畷左門の仕事人が、殺しを請け負い、人々の恨みを晴らす時代劇。必殺シリーズ第１５作。（全８４回）◆第１回「主水の浮気は成功するか？」。八王子に左遷され、妻りつ、姑せんとのんびり暮らしていた主水（藤田まこと）は、勘定奉行直々の名指しで江戸に呼び戻された。いぶかる主水の前に、見知らぬ老人・鹿蔵（中村鴈治郎）が現れ、裏の殺し稼業をもう一度やらないかと持ちかける。

戦争について何も語ろうとしない父と、父が戦犯だったことを知る息子。その親子のつながりを通して、それぞれの戦後を描く。原作：吉村昭。◆予備校に通う修は、ある日ふとしたきっかけから父が戦争犯罪人として罪に問われていたことを知った。強い衝撃を受けた修は、事件の現場だった九州へ向かい、詳しく調べようと決心した。それを知った父は、静かに三十数年前の事件を語り始める。

仕事とは何か、人間にとって何が大切かを手がかりに、崩壊しかけた家庭をとり戻すまでを描いたひとりの女性の実録ドラマ。原作：沖藤典子。◆岡田典子（倍賞千恵子）は市場調査会社に勤めて１４年。役職を得て仕事に張りを感じていた矢先、建設会社で働く夫・明（山本學）が札幌へ転勤になった。その上、家で子どもの相手をしてくれていた老父・繁（松村達雄）が入院、がんと宣告される。中学生と幼稚園児の２人の娘を抱えて、典子のつらい毎日が続く。

戦後、日本中にまたたく間に浸透したテレビ放送を舞台に、ＣＭという分野を開拓した男の人生を描くドラマ。かつて「ＣＭ界の黒澤明」といわれ、関連のあらゆる賞を受賞した鬼才・杉山登志の生と死をもとにしている。◆広告代理店の社員・西本の紹介によりＣＭ制作会社でアルバイトをはじめた俊介は、やがて独立した。華やかな人生、しかし俊介の心の片隅には、祖父も父も３５歳で自殺しているということが強迫観念としてこびりついていた。

白い家に住む少女が、白い小鳥と白い小馬（人形）を失い、それらを探すための旅に出る。旅の途中で起こった出来事のすべてをありのままに記録し、それを再構成したメルヘン。

戦後新憲法の下、国の庇護を失った靖国神社と２５０万の“英霊”。戦後生まれが６０％を占め、風化しつつあるその周辺を「終戦記念日」の１日を通してルポする。◆社殿を訪れる遺族・各種団体・学童・元軍人らのグループや通りがかりの人々の、様々な表情や思いを、ナレーション抜きの映像を通してストレートに伝える。

０歳から１０代の子供をもつ母親たちを対象に、子育てに必要な知識や情報を提供する。◆この回は子供たちの入園期を前に、幼児と知能について取り上げる。“知能”の定義から、脳の発達や行動にあらわれる発達状況などが紹介され、幼児同士の遊び、家庭の役割などについてのアドバイスを示す。