テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

RABラジオスペシャル ドキュメンタリー 金正美の青春 詩人桜井哲夫との17年

番組ID
R20665
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2012年05月27日(日)19:00~19:59
時間(分)
53
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
青森放送(RAB)
製作者
青森放送(RAB)
制作社
青森放送(RAB)
出演者
語り:鮫島大史
スタッフ
構成:三浦明子、演出:三浦明子、制作:渡辺英彦、技術:川瀬光平
概要
金正美さんが津軽出身の詩人桜井哲夫さんと出会ったのは、大学時代、草津のハンセン病療養所を訪問した時のこと。病気の後遺症で損なわれた桜井さんの容姿に驚いたが、詩人としての不思議な人間的魅力に惹かれ、彼女はおじいちゃんと孫の約束をした。桜井さんは詩人として注目され、ローマ法王との謁見を叶えるまでになる。2011年12月、桜井さんがこの世を去るまで、二人は心の交流を続けてきた。生涯故郷で生活することが叶わなかった桜井さんは、翌年5月に遺骨となって墓の中の肉親のもとに戻る。正美さんは納骨に立ち会うために桜井さんの故郷津軽を訪ねる。彼女の心の軌跡をたどる。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第60回教養番組部門優秀)、芸術祭賞(第67回優秀賞)

同じ年代の公開番組

津波と藍染 ~岡山 岩手の小さな絆~

2012年3月、岡山市の小さなギャラリーで藍染作家、永守勝子さんの個展が開かれた。永守さんは岩手県山田町三陸海岸で活動していたが、東日本大震災の津波で工房も自宅も失った。展示された藍染は奇跡的に見つかった作品で、泥をかぶり、水洗いされたため、大半の作品は色あせていた。全てを失い、人生を賭けた藍染までも捨てようとしていた永守さんが再起を決意し、遠く離れた岡山で個展を開くきっかけになったのは、岡山県に住む旧友の存在だった。40年近く前に笠岡市に住んでいた永守さんは、短い期間ながら井上妙子さんと親交を結び、その後も年賀状をやり取りしていた。震災後、井上さんは手を尽くして永守さんを探し当てた。安否を気遣って岡山から度々かかってくる井上さんの電話は、絶望していた永守さんの心を次第に動かし、1年後、岡山での個展が実現した。その後、井上さんは山田町を訪ねるが、そこには復興に長い時間がかかる現実があった。隣町大槌町では岡山のNPO団体が継続支援しているが、壊された地域コミュニティーの修復に苦慮していた。再起した永守さんだが、様々な条件から、故郷での作家活動を諦めなければならない状況となってゆく。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組