昭和２１年から３１年までの１１年間、山形県旧戸沢村は米軍の射撃場として日夜砲弾にさらされた。炭焼きの人々にとって生活の場であった山々が標的とされ、うなりを立てた実弾が集落すれすれに飛び、死傷者を出すまでに至った。砲撃が終わった後も住民への保証は無いに等しく、丸裸になった山々だけが残った。当時、旧戸沢村に住んでいた人たちの証言を中心に、沖縄と日米安保の問題も視野にいれながら、戦後５０年を検証する。

富山の大学生・御手洗洋一さんがアマチュア音楽コンテストの全国大会で優勝した。肩に力を入れず自然体で音楽に取り組む彼の姿を、インタビューや彼自身のコミカルな歌を交えて紹介する。

富山市が２００億円を投じて進めてきた名門音楽大学の誘致計画が、大学側から突然白紙撤回された。その背景には様々な問題があったことが関係者のインタビューから浮び上がる。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。漫才師のコロムビア・ライトさんは５年前に咽頭がんで声帯を切除したが、食道を発声させる訓練で声を取り戻した。がん征圧月間に寄せて、自らの体験を語る。１回目は、タバコが原因でがんになったことや、同じくヘビースモーカーで肺がんになった渥美清さんと「一病息災で頑張ろう」と話し合ったエピソードを語る。

上海で働く日本人たちを取材しながら、なぜ彼らが日本ではなく海外に働く場を求めたのかを明らかにしていく。取材を通して空洞化する日本社会の現状を浮き彫りにしていく。

ＮＨＫが半世紀にわたって記録してきた２万曲の日本民謡の中から紹介する番組。東西異なる地域の唄を聴き比べていく。解説は音楽学者の小島美子さん。◆今回は福井民謡と和歌山民謡の２回目。両県に伝わる果物の収穫と運搬の唄を聴き比べる。曲目は和歌山の「柿採り唄」、福井の「梅もぎ唄」「梅運び唄」。

テーマに基づいて寄せられるリスナーの声を交えながら構成。この回のテーマは「方言」で、方言学の専門家の話、方言バトル、方言がもとで起こった失敗談、残したい方言ランキングなどを送る。パーソナリティーは坂橋克明と小林万利子。

病気でねたきりの作家・三浦綾子さんと、口述筆記のパートナーとして妻の創作活動をささえてきた夫の光世さん。お二人に夫婦がつむいできた愛と、時代への思いをインタビューする。