テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

池上彰と考える“逃げ遅れゼロ” ~信州の防災減災2020~ シリーズ1

番組ID
216249
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2020年09月13日(日)10:00~11:30
時間(分)
81
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
長野朝日放送(ABN)
製作者
長野朝日放送(ABN)
制作社
長野朝日放送(ABN)
出演者
スタッフ
構成:板橋めぐみ、制作:倉島崇志、演出:平野圭祐、演出:仁科賢人、演出:渡辺亮
概要
信州に甚大な被害をもたらした2019年10月の台風19号災害から1年が経つ。自然災害が身近に迫る中、「逃げ遅れ」を防ぐための取り組みを、ジャーナリスト・池上彰氏が徹底解説する。テーマは「水害への備え」。1年前に千曲川の堤防が決壊した長野市では、最大4.3mの浸水被害があり、水没した我が家からヘリコプターで救助された人もいた。「数十年に一度」とされた豪雨だったが、2020年も県内に大雨特別警報が出たり、雨に伴う土砂崩落により県内で死者が出るなど、対策は急を要している。阿部守一長野県知事と、被災地の住民代表をゲストに迎え、県の災害対策と日頃の備えについて、市民目線で考える。水害後の町の姿を見ようと池上さんが訪れたのは、長野市長沼地区。堤防の決壊現場は復旧工事が終わっているが、住民に話を聞くと生活・地域の再建に向け、課題も抱えていた。意外と知らない行政の水害対策から、あすにも始められる家庭の備え、そして近年耳にすることが増えた「ハザードマップ」の落とし穴とは。災害で命を落とさないために、市民の防災意識を高める情報を発信する。

同じ年代の公開番組

WATCH ~真相に迫る~ 毒ガス島の記憶 ~ヒロシマ もう一つの戦後75年~

広島県竹原市の忠海沖に浮かぶ大久野島は、約500羽のウサギで人気の観光地である。藤本安馬さん(94歳)は1941年、14歳で大久野島の陸軍養成所に入り、3年間毒ガスの製造にあたった。製造していたのは、「死の露」とも呼ばれた致死性の毒ガス「ルイサイト」である。大久野島で作られた毒ガスは小倉の施設で発煙筒や砲弾に詰められ、中国に配備された。日本軍は中国で毒ガスを使用したとされるが、関連資料は戦後、焼却されて残っていなかった。しかし、取材を進めるうちに元兵士が個人的に保管していたとみられる報告書と、元兵士の録音音声を発見した。報告書には、ゲリラ戦を展開していた中国軍の地下道に毒ガスを投げ入れた事実が記されていた。地下道に逃げ込んだ中国軍と住民たちが犠牲になった。毒ガスで家族を失った住民は、当時の様子を証言し、今も抱える悲しみを語った。一方で、毒ガスを使用した元兵士たちも戦後、自らの行為に罪悪感を抱き、葛藤していた。元工員の藤本安馬さんは戦後、中国での毒ガスの被害を知り、苦悩していた。毒ガスを造った人、使った人、使われた人。毒ガスは勝者を生み出すことなく、傷痕だけを遺した。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
忘れない3.11 あなたも逃げて 鵜住居小学校 あの日の教訓

ラグビーワールドカップの試合会場になった岩手県釜石市のスタジアムの一角に、「あなたも逃げて」と刻まれた石碑がある。この場所で家族を失った男性の呼びかけがきっかけで建立されたものだ。東日本大震災当時、ここには釜石東中学校と鵜住居小学校があり、小学校の事務職員だった木村タカ子さんは、地震後に学校に残り被災したとみられている。震災前から津波防災教育に取り組む小中学校の児童生徒が津波から逃れたことは「釜石の奇跡(出来事)」と言われた。一方で、職員の避難は個々の判断だったという。当時中学3年だった菊池のどかさんは「車が混雑していて避難場所に入れなかった」と証言する。地震発生後、住民が撮影した写真には学校が指定した避難路にあふれる車を避けながら避難する子供たちの姿。あいまいだった職員の避難、災害時の保護者への対応、避難路の安全の確認。津波避難には多くの課題があったことが見えてきた。岩手大学の加藤孔子特命教授は「先生たちも自分の足で歩いて、ここが危険な場所だと体験することが大事」と指摘する。当時の行動を見つめ直すことで、改めて見えてくる教訓を探る。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組