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ラジオ番組

なりわいの津軽三味線 ~竹山をかたりつぐ西川洋子~

番組ID
R22866
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放送日時
2020年03月29日(日)20:00~21:00
時間(分)
52
ジャンル
music_note
音楽
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
school
教育・教養
放送局
青森放送(RAB)
製作者
青森放送(RAB)
制作社
青森放送(RAB)
出演者
スタッフ
制作:森内真人、演出:山本鷹賀春、取材:夏目浩光
概要
2019年の暮れ、津軽三味線奏者・西川洋子さんは68年続けてきた正調民謡の店「甚太古(じんたこ)」を閉めた。名手・高橋竹山(初代)の業績を紹介する語り部として津軽三味線の弾き語りを長年続けてきたが、両手の指が思うように動かなくなり、師匠である竹山から受け継いだ「指奏法」ができなくなったからだ。◆洋子さんは、民謡を習っていた姉の付き添いとして民謡道場に行った時、伴奏者として来ていた竹山に声をかけられたことがきっかけで、三味線を習い始めた。16歳だった。実は、その出会いは母が仕組んだものだった。姉妹ふたりでも民謡で生活が出来るようにと、妹の洋子さんに三味線を習わせようとしたのだ。当時、津軽には女性の三味線奏者はいなかった。洋子さんは三味線が好きではなかったが、やがて姉妹で店に出て、民謡を演奏するようになった。それから58年の歳月が流れた。店をたたんだ洋子さんは、改めて三味線と向かい合う決意をする。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(2020年教養番組優秀)

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熊本市の商店街の一角に去年オープンした、特別な一着を作る店「トイロ・エフェクトリー」には、上下に分かれた振袖や、お尻に大きな穴があいた袴など、車いすや寝たきりでも着やすいバリアフリーの服が並ぶ。訪問看護士をしていた山本智恵子さん(42歳)が、重い障害を持つ子をケアする母親たちの戦いのような日々を見て、着せやすくかわいい服で子育ての楽しさを感じてもらおうと、店を出した。デザインから縫製まで手掛けるのも山本さんで、普段着に加え、晴れの日に着られる振袖やドレス、袴やスーツを扱う。去年の秋、振袖に憧れながらも車いすだからと諦めていた女性が母親と店を訪れた。山本さんは振袖を上下に分ける大胆なアレンジと、マジックテープを使った帯で、一人でも着られるようにした。振袖姿の娘を見て、母親は心のバリアが取れたと話し、祖母は涙する。そして夢がかなった女性の笑顔には自信が生まれたようにも見えた。一方、亡くなった娘との約束をかなえるために振袖を仕立てたいと店を訪れた母親は、仕立てあがった振袖を手に、前を向いて生きることを誓う。一枚の服をきっかけに起きる小さな輝きをみつめた。


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