開局５５周年記念番組として２０１２年１０月に放送開始。大阪が生んだ国民的作家、司馬遼太郎さんの初期に書かれた短篇作品の中から、「大坂侍」「人斬り以蔵」など１作品を１～３か月かけて朗読する。朗読の前後では竹下景子さんが前回までのあらすじを紹介し、作品の背景、人物なども説明する。◆「軍師二人」は、後藤又兵衛と真田幸村という突出した将才を持つ二人の、大坂夏の陣での対立と融和を描いた、ファンにも人気の高い作品。４回シリーズの最終話の今回は、戦略の違いで激論を交わした幸村と又兵衛が、ついに東軍との戦いに臨む。朗読は銀河万丈。

ラジオ関西に所属した歴代アナウンサーの証言で、１９５２年４月１日の開局から今日に至る歴史を振り返る開局６０周年番組。◆矢野泰三さんの第２回。朗読は得意なものの、実況や即興が苦手で苦戦していた矢野さんだが、「歌謡曲ハイライト」と「レッツゴー歌謡曲」を担当したことをきっかけに、次第に歌謡曲や演歌の番組に居場所を見出していく。思い出の曲は都はるみの「涙の連絡船」。

三重県内で活躍する人を紹介するトーク番組。三重県東紀州地区（三重県南部）の、とある街角のカフェで、オーナーママと来客（ゲスト）が四方山話を繰り広げる。今回のお客様は、「夢古道おわせ」のアドバイザー伊藤将司さん。地元の木を活用しようと、尾鷲ひのきの廃材を活用した数珠や、木の温もりが心地よい床マット作った。アイデアの実現には苦労があったが、その活動が認められ、ロハスデザイン大賞にノミネートされている。伊藤さんは、地域を愛し、地域の資源を活かす熱意を語る。

日曜朝の生ワイド番組。今回は東日本大震災から１年を迎えるにあたり、名古屋市内で開催された書の展示会「子どもたちの心の音　被災地陸前高田・石巻より」を取り上げる。◆名古屋を中心に活動するタレントの矢野きよ実さんは、震災後間もなく被災地に足を運び、炊き出しなどの支援活動を続けてきた。書家というもうひとつの顔を持つ彼女は、被災地の子ども達に書を書いてもらうことによって、被災以降口に出せなかった“心の音”を聞く活動も続けてきた。その子ども達の作品を集めたのが、今回の展示会である。子ども達は、「父」「船」「一本松」など、大好きなことや、悲しいこと、自分の周りにあるものを書いた。矢野さんは、心の中にあるものを書くのが「書」だと語る。「希望」「なみだはえがおでかわく」などの書が見る人の心を打つ。遠く離れた名古屋から何ができるのだろうか。被災地のことを忘れない、という気持ちを第一歩に考えていく。（７８分の編集版を公開）

２０１２年に、熊本の大学生たちがストーリーをつくり、オーディションで選ばれたキャストがドラマ出演するというプロジェクトで、エンターテインメント・エデュケーションラジオドラマ「１７歳の保健室」が制作、放送された。今回はそのスピンオフ企画で、１２月１日の世界エイズデーにあたり、ＨＩＶ・エイズについて正しい知識と認識を持ってもらうことがテーマだ。◆高校生たちがさまざまな性の悩みについて語りあった鶴亀高校保健室。あれから４年、鶴亀高校保健委員だった主人公の佐藤健人は、２１歳の大学生になり、世界エイズデーのボランティアとして活動している。健人の友人、岩田千尋と亀井吾郎は恋人同士。ある日、元彼から「エイズにかかっている」と告白された千尋は、自分も感染の可能性があると告げられ、誰にも相談できず混乱する。果たして千尋と吾郎の関係はどうなるのか。友人である健人はどうするのか。　

方言詩人・タレントの伊奈かっぺいさんが、青森県内外の芸自慢を集めて八戸市で行ったバラエティショーから、ラジオドラマの部分を収録したもの。◆八戸市の夜の盛り場を一人の女性研究者が訪ねる。この女性の祖先は津軽出身で、津軽藩祖の為信を研究している。調べれば調べるほど為信に津軽の人間と別のものを感じざるを得ない。確かに為信は岩手県久慈という南部藩生まれなのだ。酒場で近くに評判のイタコがいると教えられ、成り行きで津軽為信のイタコ降ろしをしてもらうと、そこで降りてきたのは、津軽を誇る為信と、それを否定する南部出身の為信だった。二人はどちらが本当の為信かを証明するため、討論で郷土愛を競い合う。

毎週金曜の１２時１０分から放送している１０分間の防災情報番組。（３回分を公開）◆３月９日の放送は、東日本大震災から１年を迎える被災地からのレポート。高倉記者が宮城県名取市と石巻市をを取材し、仮設住宅に暮らす人々の声や街の様子、復興状況を伝える。首都圏で同様の災害が起きれば、地下街で大きな浸水被害が予想される。◆４月１３日、２０日放送では、東日本大震災からの教訓を首都圏にどう生かすか、早稲田大学教授の柴山知也さんに東京湾と神奈川県沿岸地区の防災注意点を聞く。「想定外」をなくそうと、津波被害の新しい予測図が発表された。その図には、横浜駅周辺や横浜スタジアムなど、従来よりも大幅に拡大した浸水予想地域が示されている。過去には鎌倉大仏が浸水した記録も残っている。高い避難場所のない海岸では、避難タワーの建設や海水浴客への備えも必要だ。柴山さんは、一人一人が災害リスクに敏感になって、自宅や学校、職場で地震に遭うと何が起こるか、どう避難するか常に考えることが重要だと訴える。

耳（みみ）をすませば、きこえてくるいろいろな音（おと）。おとおばけといっしょに、おもしろくて、ふしぎな、音のせかいをぼうけんします。◆ジャングルで鳥（とり）のせなかにのったおとおばけは、たきのうらがわにきました。暗（くら）くてこわいほらあなです。でも耳（みみ）をすますと、だれかのはなし声（ごえ）や、きれいなすきとおった音がきこえてきました。