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ニュース映画

毎日世界ニュース 432 もめる防衛体制

番組ID
N00885
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上映日
1959年11月18日(水)
時間(秒)
214
カテゴリ
政治・経済
概要
1959年11月10日、大詰めにきた安保条約改定交渉の内容を、藤山愛一郎外務大臣が国会に報告した。参議院では次期主力戦闘機をめぐって、矢島三義氏と辻政信氏が赤城宗徳防衛庁長官を追求する。国会の外では急ピッチに進められる防衛体制に、労働組合や学生たちが反対デモを繰り返している。東海村の原子力研究所のすぐ隣にある那珂湊米軍演習場では、連日爆弾投下演習が行なわれている。田畑に爆弾が落ちて来るのも珍しくないという有様に、こんな物騒な事はないと地元の人々が反対運動に立ち上がった。沿岸の漁場を演習場にとられた阿字ケ浦の漁港では、船は浜に打ち上げられ、見る影もない。防音装置を備えた学校でも、子供たちの声は爆音に消されてしまう。国民の不安をよそに、防衛体制は着々と速度を早めているようだ。

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毎日世界ニュース 427 災害地の子供たち 伊勢湾台風第三報

学校が始まるのはいつだろうか?子供たちの学校は泥水につかったまま半月たった。先生たちが膝までつかる泥水の中を連絡にやって来た。校舎から水が引くまで集団疎開するためだ。わずか1時間の干潮時をぬって疎開のバスがやって来た。心配そうなお母さんたち、注意したいことは山と有っても、潮の満ちぬ間に慌ただしく出発しなければならない。集団疎開する子供たちも愛知県だけで6千名に達し、疎開先の学校では新しい友だちが手を振って迎えてくれた。半月ぶりの入浴、長い緊張もほぐれて、ぐったり寝込む子供たちの顔には安堵の色が浮かんでいる。毎年今頃は運動会のシーズン。褒美はリボンだけにして賞品は全部災害地へ送る東京の友だち。遠く三重県伊勢市に疎開した長島町の子供たちにも温かいプレゼントが届いた。まだ机も無い畳敷きの仮教室だが、心の籠った理容学校生徒の無料奉仕などによって、子供たちは日一日と生気を取り戻して来た。一方、高潮の生々しい爪跡をさらす半田市海岸の堤防の決壊個所も、地元高校生らの協力でようやく仮締切工事が始まった。名古屋市の庄内川でも2千人の高校生が動員されて急ピッチの締切作業。1959年10月9日、庄内川はついにその傷跡を閉じた。全国から動員された排水ポンプが、一斉にうなりをあげて復旧への希望がほとばしり始めた。疎開先の学校でも1959年10月12日、新しく迎えた生徒と一緒に16日ぶりに授業が再開された。しかし子供たちからはあの日の悪夢の思いは去らない。今日も校庭で無邪気に遊ぶ子供たちから、あのいまわしい思い出が拭い去られるのはいつの日のことだろうか。


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