ニュース映画
毎日世界ニュース 415 ひらけゆく南紀州
番組ID
N00809
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
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上映日
1959年07月22日(水)
時間(秒)
125
カテゴリ
地域
概要
1959年7月15日、熊野灘に洗われる紀伊半島を東西に結ぶ、三木里─新鹿間が開通。喜びに沸く地元の人々に迎えられて、東京からの祝賀列車「那智」号が熊野市駅に滑り込んだ。大正9年(1920年)の着工以来39年ぶりに完成した紀勢本線の全通式には、十河信二国鉄総裁も出席。美しい娘さんから花束を贈られたり、お国自慢のカイ踊りなど盛大な催しに我が意を得たりと満足の様子だった。しかしこうした文明開化の陰に、バトンを汽車に渡して去って行くバスの姿も印象的である。一方では、沿線に「温泉つき土地売ります」の立札が目に付き、温泉客や観光客の誘致にボーリングやケーブル工事があちこちに見られるのも、開け行く土地らしい風景だ。とりわけ嬉しそうなのは、今日から汽車が走る二木島、賀田のお年寄りたち。昨日までは隣の町へも一日がかりで行った陸の孤島だったが、ようやく父祖三代の念願がかなっのだ。熊野路はいま新しい時代の夜明けである。