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ニュース映画

毎日世界ニュース 395 もめる北朝鮮帰還

番組ID
N00724
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上映日
1959年03月04日(水)
時間(秒)
105
カテゴリ
政治・経済
概要
1959年2月25日、在日韓国人の「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)帰還反対」中央大会が東京で開かれ、大会は右翼にあおられたあと、外務省前などをデモ行進して気勢をあげた。一方、北朝鮮系の人たちは行動班を繰り出して、同胞の住む街頭に写真を陳列し、北朝鮮の発展ぶりを力説して帰国の夢を与えている。ビラを配りながら、働く同胞を励まし、韓国側の反対を蹴飛ばそうと走り回っている。帰国を待ちわびる人びとと、それを妨げようとする人びと。北から南から在日朝鮮韓国人両派の動きは日増しに高まって来た。

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1959年6月25日、閣僚を入れ替えて守りを固めた岸信介内閣は、最大の関門、安保条約改訂問題を抱えて臨時国会に臨んだ。政府の防衛力強化の方針に、一周年を迎えた自衛隊習志野空挺団では訓練にも一段と気合いが入り、海上自衛隊には日米相互防衛援助協定による、戦後最大の国産駆遂艦「てるづき」も誕生した。同じ日、アメリカへ向かう練習艦隊と入れ代わりに、鹿児島港に日本の最南端与論島から平和行進が到着、原水爆禁止の悲願を込めて広島への歩みが続けられた。韓国(大韓民国)から米軍の撤退を求めて気勢をあげる北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の人々も、帰国を前に喜びの表情が溢れているが、この日は祖国の姿そのままに、南北入り乱れての朝鮮動乱記念日となった。防衛庁前には安保条約改訂反対のデモ隊が押しかけ、日比谷で全国統一行動日の中央大会が開かれた。防衛予算より米価の補償をと農民も立ち上がり、折りから開かれている米価審議会に適正米価を要求して農林省前へ坐り込みの作戦に出た。夜の街では全学連の学生たちがデモをくり返し、またしても警官隊と衝突し、この日のフィナーレは夜の更けるまで続けられた。1959年6月25日は、国の運命を決める多くの問題を抱えて悩む日本の縮図ともいうべき一日であった。


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