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ニュース映画

毎日世界ニュース 388 雪に埋れた有峰ダム

番組ID
N00697
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上映日
1959年01月15日(木)
時間(秒)
143
カテゴリ
地域
概要
富山市の南東ほぼ40キロ、中部山岳地帯から流れ出す常願寺川水系の上流に建設中の有峰ダムは、雪に埋もれた冬の間交通は途絶え、唯一の交通機関として、ヘリコプターが小見町の前進基地と工事現場との間を連絡している。天候の安定しない山岳地帯の僅かな晴れ間を縫って、山肌に迫り、谷間を越えて、20キロに及ぶ困難な飛行が続けられる。ダム建設の現場では積雪は2m余り、零下15度の寒さにパワー・ショベルやダンプ・トラックは、身動きも出来ず、作業員は吹雪の晴れ間を待って、7分通り出来上がった巨大なダムの除雪作業にスキーで出かける。ただ、山腹に通される導水路のトンネル工事だけは、雪にも負けない逞しい建設の響きを轟かせているが、この工事現場に空からの使者のヘリコプターが着陸すると総出で歓迎する。ダム建設に尽くす人達の命の綱として、物資輸送に、急病患者の移送に、雪の山や谷に爆音高く響かせて、今日もヘリコプターは飛行を続けている。

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野球ファン待望の1959年プロ野球日本選手権シリーズ、南海対巨人の第1戦が10月24日大阪球場で行なわれた。南海は1回裏ランナー2、3塁のチャンス。巨人の投手は義原武敏、杉山光平打ってセカンドゴロ、土屋正孝のバックホームが遅れ、3塁から森下正夫がホームインして先制の1点をあげた。この回南海は野村克也のヒットなどで3点を追加。義原投手に代わって、今シーズン301勝の日本タイ記録をたてた別所毅彦投手が登場したが、寺田陽介がライト前にヒットして、この回一挙5点をあげた。試合は最終回。ランナーを2、3塁において巨人の反撃、南海の投手祓川正敏から土屋が左中間に大2塁打して2者ホームイン。続いて長嶋茂雄もレフトに2塁打してこの回4点を返し、3点差まで追いあげたが、結局10対7で南海が1勝をあげた。一方、26都府県の議員さんの野球大会の接待に、200万円におよぶ血税を使った東京都の税金の行方が問題となっている。東京のある高校では聖火リレーで始まる運動会で、若人の意気を天高く燃やそうという趣向。1959年10月25日、不人気を伝えられた第14回秋の国民体育大会は、小中高校生まで動員して、どうにか国立競技場を埋めて開会式が行なわれた。全国から16000名にのぼる選手が参加して、華やかな入場行進。水害のため愛知、三重、岐阜3県は欠場し役員だけが行進。続いて聖火が入場して大会気分は最高潮。ともかくも開会式だけは盛り立てようと、夕暮れまで数々の祭典の行事が繰り広げられた。翌26日から6日間にわたって競技が行なわれたが、開会式とうって変わりスタンドはがら空き。この立派な競技場に、5年後は東京オリンピック大会を迎えようとしている折りからこの有様では、日本のスポーツ界の先が思いやられる。


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