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ニュース映画

毎日世界ニュース 387 焼け出された島の正月 奄美大島

番組ID
N00693
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上映日
1959年01月09日(金)
時間(秒)
115
カテゴリ
地域
概要
昨年(1958年)の暮、戦後5番目の大火を出した奄美大島瀬戸内町古仁屋港の人々は、市街地の3分の2、1600戸を焼失したまま、着の身着のままの正月を迎えた。7千人の罹災者たちは、配給の救援物資に頼ってやっと息をついでいるという気の毒な有様、僅か一切れの餅がお正月の香りを漂わせるばかりである。建築資材も自給出来ないこの島の復興はまだ一向にはかどらず、人々は俄仕立ての青空市場で正月の買物を始めたが、せめて野天風呂で身を清めるだけの南国の元日気分。思わぬ災難に見舞われたこの島に、速やかな救援の手が望まれている。

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毎日世界ニュース 406 ゆらぐ専売制度

瀬戸内海沿岸では流下式という新しい製法を取り入れて、塩の生産はようやく最盛期に入ろうとしているが、一方では、塩の生産過剰のため、整理の対象となった弱小塩田は、今途方に暮れている。伊達政宗の時代から300年の歴史を持つ、宮城県の渡波塩田もその一つ。入浜式という昔ながらの製法では、コストが高くついて外国から安く入る塩に太刀打ち出来なくなったのである。戦後塩不足の時代、増産また増産に追われたのも今は昔の夢。再建も補償もメドがつかぬまま、塩を炊くカマドの火は絶えて、塩田はペンペン草の生え放題。見捨てられてゆく弱小塩田の悲哀である。一方、アルコールは需要減のため、宮崎県の小林工場は経営合理化のため民間払下げと決定。120名の従業員たちは死活問題だけに払下げ絶対反対。市役所に陳情に押し掛けて深刻な表情だ。同じ民間払下げの悩みを持つ福岡の国鉄志免炭鉱の従業員たちも、応援に駆けつけ、払下げ反対の共同闘争を打ち出した。その場へ視察に現れた通産局の役人が、写真を撮ったというのでフィルムを巻き上げられる始末。赤字を抱えた専売制度の危機は、経営合理化の名のもとに、こうした弱小企業へのシワヨセとなって表われて来たようである。


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