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ニュース映画

毎日世界ニュース 383 年の瀬や……

番組ID
N00684
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上映日
1958年12月16日(火)
時間(秒)
212
カテゴリ
社会
概要
1958年もあとわずか、商店街の繰り出した張子の象の足どりも、何となくせわしない今日この頃である。クリスマス気分のデパートでは、「なべ底景気」とはいいながらお歳暮品が飛ぶように売れ、展示会も華やかに開かれている。工場も郵便局も猫の手も借りたいほど忙しい年の暮である。箱根では道徳講習会と銘打った漫画家先生の忘年会、舞台もお座敷もとんだ講習会となった。しかし学校の先生たちはそれどころではない。群馬県沼田市では勤評(勤務評定)闘争に参加したというので、保護者たちが学校に入れてくれない。ある日、意を決して学校に向かったが、やがて石もて追わるる如く校門から追い返されて行った。こちらはストが終った北海道王子製紙、スト突入以来閉ざされたままの正門も1958年12月9日、145日ぶりに開かれた。闘い終って日が暮れて、提灯行列が行く苫小牧師走の表情である。

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毎日世界ニュース 381 特集 おめでとう皇太子さま

1958年11月28日、婚約発表後初めて皇太子さまを訪問される正田美智子さんの車を囲んで、東宮仮御所の前は大変な人波である。11歳の時(1945年)終戦を迎えられた皇太子さまは、バイニング夫人から民主教育を受けられる一方、スキーに、乗馬に逞しい成長を遂げられた。昭和27年(1952年)には皇居仮御殿で晴れの成人式(加冠の儀)、翌28年(1953年)には天皇陛下の御名代として、エリザベス女王の戴冠式に列席され、半年にわたる外遊生活で海外の事情にも親しく目を注がれた。帰国後も学習院大学の聴講生として、勉学に努められるかたわら、数々の御旅行や一般の社交のうちに、社会人としての教養を身につけられた。こうして華やかな青春を送られる皇太子さまをめぐって、ようやくお妃の噂が立ちはじめ、1958年の秋には皇太子さまの意中の人として、正田美智子さんの名が浮かび出てきた。世間の噂のさなか、一人外遊を終えて羽田に降り立つ美智子さん、買物先にもカメラがつきまとい、一時は家の門から行く先々へ追い回されるなど、大変な騒がれようだった。こうして1958年11月27日、晴れの発表を待って、正田家の出身地群馬県館林市は、町をあげてお祭り騒ぎに沸き立った。テレビを見て喜ぶ美智子さんの小学校友だち。夜空を彩る提灯行列。この日、日本中が若いお二人の幸福を慶んだのであった。


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